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白
黒
赤
赤は、気がつくと見覚えの無い場所にいた。彼の眼の前には、白と黒がいる。
白
黒
赤
そこまで考えて、赤は徐々に記憶を思い出していく。
外界とは、この空間ーー神界ーーとは別の次元に存在している世界の事だ。そこには、大地があり、空があり、太陽がある。 この黒一面の何も無い神界とは、大違いなほどーー美しく騒がしい場所だ。
赤
白
黒
赤
赤は、やっとすべての記憶を思い出した。
と、いうのも当たり前である。 赤は、つい先程、この神界にて、黒と白に生み出された存在であった。 そもそも、頭にある記憶は、白と黒に与えられたものなのだ。 自分の記憶として、思い出すのに時間が掛かるのも当たり前である。
赤
赤
白
白
赤
白
黒
赤
赤
白
黒
次の瞬間、赤の足元にぽっかりと真っ白な穴が開いた。
赤
赤の体が急速に、重量に捉えられて穴に落下した。
赤