黄
…おはよーございますっ、
ライブのリハーサル。
誰かいると思って挨拶をしたが、 どうやら1番は僕みたいだ。
ここでずっと待っていたって、 退屈でしょうがなかった。
だから僕は、待ち合わせの 部屋を出て、 広い広い会社の廊下を ゆっくりとマイペースに歩いた。
黄
…ぁ、
フリールーム、と言うか、 自由部屋、と言うか、 仕事には使わない部屋に着くと、 青と赤の椅子に、 誰かが座っているのが見えた。
青
ねー、赤くん、っ
赤
なぁに?青ちゃん、
青
そろそろ時間じゃない、?
赤
えー、?
赤
もうちょっと2人だけでいたかったのに、
青
…は、っ
赤
照れてる…?
かわいーね笑
かわいーね笑
黄
…ッ、
見てたって辛いだけだ。
もう、行ってしまおう。
そう思い、待ち合わせの部屋に 少し早足で向かった。
最後にリップ音が聞こえたのを、 僕は聞き逃さなかった。
まだ誰もいない部屋。
さっきの光景を思い出してしまう。
黄
…っ、
思わず涙が溢れた。
赤の好きな人は、 青ちゃんじゃないかもしれない。
そんな淡い期待は、 一瞬にして消え去った。
黄
…ぅッ、グスッ…ッ
バレないように、 そっとその場を離れた。
広い部屋にぽつんと1人。 ゆっくりと流れていく時間。
あぁ。どーしよう、
僕、苦しいよ。
好きな人が選んだ恋だから、
僕の相方のやっと実った恋だから、
僕は応援しなきゃなのに
苦しくて苦してく
もうほんとに、
立ち直れないかもしれない。
桃
…黄、






