sparkle

某日某所－－－

パンパンパーン！

今日はゆあんくんの別邸で

そこでクラッカーの紙吹雪と紙テープまみれになった二人のお誕生日会

夏祭りでゆあんくんたちと仲良くなったどぬくさん。 今ではよく遊ぶお友達になりました。

最初は立場もあって 渋っていたけれど…

お友達が増えることはいいことだからと、じゃぱぱさんが背中を押してくれたそうです。

もう１０月に入りかけ

秋はいろんなことが忙しく しかももう時期テストなこともあって

誕生日パーティーの後は勉強会の予定

お誕生日パーティーするってゆあんくんが伝えたら、のあさんからバッチリケーキが届いて…届いたのはいいけれど

お誕生日ケーキが豪華すぎて… 二段構えのおっきいやつだった。

私とゆあんくんも数日違いだから いつも一緒にお祝いしてるけど…

付き合って 初めてのお誕生日は楽しみだな♫

何か思い出に残ることがしたいよね。

三人から鋭いツッコミが入った。

特にどぬくさん、ひどい…

今まで黙って聞いてたどぬくさんが わくわくしながら参加してきた。

えとちゃんが机に突っ伏して わあわあと喚きだした。

どぬくさんはただいま ソファで気持ちよくお昼寝中…

ヒロくんが急におっきな声出すから、私たちはびっくりして顔を上げた。

なぜか焦るヒロくん。

えとちゃんがなにやら 意味深な笑みを浮かべてるけど…

それでも長いと思うけど ゆあんくんの別邸からコンビニって

徒歩５分じゃなかったっけ…

ゆさゆさと どぬくさんの体をゆすっている。

バタバタバタバタン！

…

三人はすごい勢いで このお家から出て行ってしまった…。 どぬくさん引きづられていたけど

大丈夫なのかなぁ？

ヒロくんもえとちゃんも

どうやらとってもしょっぱいものが 食べたかったみたいだ。

すーがくやっつけちゅう。

えとちゃんじゃないけれど 頭が疲れて集中力切れる…

あ、いま

ふたりっきりだ。

ゆあんくんが ノートを私に見せてくれた。

ちゃんとお勉強してるんだから

女の子から そんな変な気起こしちゃだめだ。

お勉強モードに身が入ったゆあんくんからは、そんな雰囲気は全く感じられない。

別にいろんなことを 求めてるわけじゃないの

たとえば ゆあんくんと手を繋ぐと とっても安心するんだよね…

その安心感に浸りたくて

求めちゃうんだけど

私のペンを持つ手を ゆあんくんは握ってくれた。

左手で頬杖をついて苦笑してる。 何笑ってるんだろう

考えてること全部が顔に出る ゆあんくんなのに。

くっつきたいなって顔出てたら それはそれで恥ずかしいんだけど。

うわっ！そんな意識してなかった！

すごく嬉しそうに笑ってる。

笑い方もなんだか 大人の男のひとみたいな

なんか

なんか…ずるいなぁ

二人で手を握ったまま じゃれ合うみたいにおしゃべりして

楽しいし嬉しい この幸せがずっと続くといいな。

急に真剣な顔つきで 何を言い出すかと思えば…

そんなのるなだって同じなんだけどな。

トランプ兵のゆあんくんだって 絶対かっこいいから…

いつのまにか真後ろになおきりさん。

ゆあんくん静かに怒ってる。 全然わかんなかった。

私たちの前で なおきりさんが胸に手を当ててる。

手を離そうとしたら ゆあんくんに阻止されて さらに強く握り締めてきた。

ほおに赤みをさしたゆあんくんに なおきりさんは目を潤ませた。

やっと三人が出て行った理由が わかったのでした。

文化祭も間近に迫り

午前中は授業、午後は文化祭準備と 少しずつ校内が浮立つ今日この頃。

それでも委員の仕事は変わらずあって

私は変わらず保健室でお仕事してます。

うりりんも通常通り 保健室に出勤してます。

仕事はしてないけど。

うりりんって、のあさんの護衛やってるくらいなんだから優秀じゃないのかな。

ただのらりくらりやってるから なかなか本気出してくれないんだよね… お仕事してくださーい。

歌えるんだ！ 確かに、みんなうりりんはイケボだって 言ってるから。

でも歌う姿なんて見せたら なんかすごいことになりそうだけど…

それこそ、保健室が満室になる。

　私がのあさんの名をだした途端

うりりんの視線がすこし泳いだ。

その独り言は 自分を納得させるような口ぶりだった。