零
君たちのお兄さんお姉さんは…
零
ここの帝王だよ!
夜月死華
ええええええええ!!!
玖城詩
いつの間にそんな出世を…
零
帝王様に会うのは難しいんだよ〜
零
しかも2人だから忙しい!
玖城詩
…生きてるんだな?
零
うん!
夜月死華
よかったああああ!
玖城詩
生きてるって知れたならいいや
零
え?
夜月死華
詩〜!どんな平和な生活するー?
玖城詩
適当に街で家買おうぜ
零
ちょちょちょーー!!!
零
すとーっぷ!!
夜月死華
え?
玖城詩
どうしたよ
零
そこはさ!
零
お兄さんお姉さんに会いにいく!って言ってよ!!
夜月死華
いや…
玖城詩
生きてるならそれでいい気がして
零
はぁ…
零
わかる!?
零
今君たちのお兄さんお姉さんは君たちに会いたくて仕方ないかもしれない!
零
君たちが生きてるってわかってもさ!
零
向こうはわかんないんだからああああ!
夜月死華
確かに…!碧桃姉に心配かけたくない!!
夜月死華
行こう詩!
玖城詩
えぇ…
零
その意気だ死華ちゃん!
夜月死華
それで!どうやったら行けるの!?
零
そんなのは簡単!
零
君たちがすごいことをすればいい!
玖城詩
すごいことって…
零
ちなみに君たちはもう会える権限を持ってるよ?
夜月死華
え?
玖城詩
は?
零
君たちここに来る前さ
零
たくさん魔物倒したでしょ?
玖城詩
あいつら魔物なのか…
零
あの魔物たちは人里を襲おうとしてたんだよ!
零
それを事前に止めた!
零
君たちは十分すごいことをしたのだ!!
夜月死華
おお!!
夜月死華
碧桃姉に会えるんだね!
零
その通り!
零
でもその前に…
零
まだやることがあるんだ…
玖城詩
何?
零
君たちがすごいことをしたのは確かだけど…
零
その…お偉いさんの耳には届いてないというか…
夜月死華
どういうこと?
零
帝王のふたりがいるのはこの時空だけどこの時空じゃないんだよ…
夜月死華
どゆこと!?
零
んーと
零
零界を分けたって言えばいいかな
零
零界を分けて、零界を管理する場所をつくったの!
零
関係ない人達は入れないように!
玖城詩
おぉ…?
夜月死華
すごくない?地味に
零
そうそう!
零
だからー
零
そのお偉いさん達がいる所にも届くように〜
零
君たちが普通の人達も零界に住んでるんだけど…
零
そこを人里といいます!
零
その人里の村長に〜
零
君たちが倒した魔物の首を持ってくのです!
夜月死華
え!?首切り落としてないよ!?
玖城詩
地味に怖いこと言うなよ!!
零
大丈夫!君たちが倒した魔物はー…
零
僕が綺麗にカットしときました♡
玖城詩
うわっ
夜月死華
じゃあこれを持ってけば…!
零
そう!あえるよ!
夜月死華
よし!やろう詩!
玖城詩
お、おう(?)
夜月死華
じゃあね零!またあおう!
玖城詩
じゃーなー
零
ちょちょまてええええ!
零
君たち…強くなりたくない?
夜月死華
え?
玖城詩
え?
零
ほら…君たちのお兄さんお姉さんめっちゃ強いから…
零
それに負けたくなくない!?
夜月死華
いやそうでもn(((
玖城詩
負けたくない!!
零
よしその意気だ!!
零
だから僕が君たちを特訓してあげる!
夜月死華
えぇ…
玖城詩
お願い致します零様!!!
零
よろしい!!
夜月死華
えぇ……
夜月死華
分かったよ…
夜月死華
詩がやるならやるよ!!
零
よし!
零
じゃあ始めよう!
零
まず死華ちゃんだけど、
零
夜を操れる…そうだよね?
夜月死華
え…なんでしってんの…?
零
えへへー
玖城詩
そういえばなんで俺らが別の時空から来たって知ってんの…?
零
えへへー
夜月死華
こ、こわい…!!
零
まあまあ!
零
きにしないで!
零
死華ちゃんはきっと両刀になれるね!
零
魔法での遠距離戦も、武器を使っての
近距離戦も!
近距離戦も!
零
どっちも出来るようになるよ!
夜月死華
おお!
零
でもまずは魔法からやってみよう。
零
詩が近距離特化だから遠距離から支援できた方がいいと思うし!
玖城詩
んお、俺近距離特化なのか。
零
うん!武器出せるでしょ?
玖城詩
木の枝使えばだけど…
零
え?君の実力なら木の枝なくても作れるはずなんだけどなぁ…
零
まあ物は試し!
零
両手を胸の前に広げて!
玖城詩
はい。
零
そこにめっちゃ凄い剣が現れる…!そう思い込んで!
玖城詩
めっちゃ凄い剣!?
零
あー詩は刀の方がいいかなぁ
零
めっちゃすごい刀!
玖城詩
か、刀…
玖城詩
刀…刀…刀…
夜月死華
わっ!!
木の枝をナイフに変えた時のように詩の周りが白く光った。
玖城詩
あ…!
零
できたじゃーん!
零
すごいすごーい!!
玖城詩
できた…?
零
じゃあそれを使う訓練です!
零
出てこい!魔物っ!
玖城詩
え?
零
行け詩!戦え〜!
玖城詩
ええ!?
零
ほらほらはやくー!
零が詩の背中を押し、詩はその勢いで魔物の群れに巻き込まれた。
玖城詩
や、やるっきゃねぇ…
零
がんばれー!
夜月死華
お、おぉ…
零
さて死華ちゃん!
夜月死華
はい!
零
的よ…具現化せよ。
夜月死華
おぉ!
零
あの的を狙ってみて〜
夜月死華
え!?いきなり!?
零
そう!手を前に!
夜月死華
は、はい!
零
その手からビームがでるっておもって!
零
その照準を的にあわせて!
夜月死華
う、うぅ…
零
ファイヤって言ってみて。
夜月死華
えぇ!?
夜月死華
ふぁ、ファイヤ!
その瞬間僕の手のひらから炎が出て…
的へ真っ直ぐに向かっていった。
零
すごいすごい!できたね!
夜月死華
うん!
零
じゃあ死華ちゃんも!
夜月死華
ま、まさか…!
零
いってらっしゃーい!!
夜月死華
いやあああああああ!