犬系男子の愛し方

あれから一夜明け、

朝起きると何故か

俺は風邪をひいてしまった。

幸も若干心配気味ではあるが、

立っていられないほどではないので

大学に行かせることにした。

我慢我慢。

幸とよりを戻してからは一度も父には

言っていないし、会ってない。

でもだからといって、話すつもりはないけど。

幸をあんな目に合わせたこと…

絶対許さない。

視界が歪み、気づけば跪いていた。

頭痛も止むことはなく、

ただ、意識を失った。

目が覚めると目の前に幸が。

ん？

幸！？

俺は勢いよく幸に抱きつく。

何だか、嫌な夢を見た気がするな

辛くて、痛くて…

何より、居心地が悪かった。

一体、何だっていうんだ。