夜月
…それじゃあ、挨拶に行こっか
希咲羅
主人…って
夜月のお父さん?
夜月のお父さん?
夜月
ううん、おじいちゃんだよ
夜月
お父さんは、婿養子で来てて
希咲羅
なるほど…
るぅあ
じゃあ、母方の実家なんね
夜月
…はぁー、胃が痛い…
希咲羅
そんなに怖いの?
夜月
うーん、なんと言うか…
夜月
雰囲気?
希咲羅
あーね?
夜月
…失礼します
……夜月か
夜月
はい
夜月
お久しぶりです
やっぱり、この雰囲気は少し苦手
冷たいような
暗いような。
話は聞いてるぞ
"幻想"と"理想"
"夢"と"現実"について知りたいんだろう
夜月
はい
蔵の鍵は、貸し出すが…
万が一無くしただなんてことがあれば…
……
夜月
もちろん、分かってます
それならいい
希咲羅
…なんか、
希咲羅
こう、圧というか
希咲羅
貫禄がすごかった
夜月
あはは…笑
るぅあ
それにしても、
どこから行こう?
どこから行こう?
夜月
…うーん
希咲羅
……
希咲羅
…あ
希咲羅
裏山!






