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私はいつからか、 このブロンドの髪が大嫌いだったわ。
だって、引っ越してきた所に住む子たちは みーんなアジアンで みーんな黒い髪をしているんだもの。
髪の色だけじゃないわ。
肌の色だってそう。 私はホワイト、みんなはイエロー。
アルファベットを使うのも私だけで、 みんな線のぐにゃっとした難しい字を書くの。
私だけ学校の中で浮いていて、 目をつけられているような気がしていたの。
こんなところに来たことを後悔して、 すぐママに泣きついちゃったわ。
Jessica
Jessica
ってね。
でもママはこう言うの。
Mom
冷たいでしょう?
でも、ママはこうも言ったわ。
Mom
だから私、あの複雑で難しいぐにゃぐにゃ文字を 頑張って練習したの。
もう、本当に大変だったんだから!
アルファベットと違って数は無限大にあるし、 1つ1つの文字が複雑だし...。
それに書くことより、 読むことの方がすごく嫌だったわ。 とっても発音が難しいのよ。
同じ発音でいろーんな意味のある 言葉だってあるもの。
ドウオンイギゴ、っていうの。
でも私、みんなと同じになるために すっごくすっごく一生懸命に練習したわ。
そりゃあ、最初の方はみんなに 「変な喋り方!」 「ヨーロピアンがアジアンの真似事してるぞ!」 なんて言われて嫌な気分にもなったわ。
元々私のいた国の学校には、 そんな子1人もいなかったのに。
それでも私は挫けずに頑張ったし、 もうそんなの今じゃ慣れちゃったわ。
それに、この手記の日本語だって とても上手でしょ?
...あぁでも私、1度アジアンになろうとしたのを 後悔したわ。
それは、彼女に出会った日-。