ただの雑談

愛のメンヘラレター ねえ、気づいてた？ 君のSNSの投稿、全部チェックしてるんだよ いいねしないのはバレたくないから でも、スクショはフォルダにたくさんある 君が飲んだカフェのコーヒー 同じもの買って飲んでみた 苦くて吐きそうだったけど 君が飲んだなら美味しいはずって信じてる 昨日のストーリー、誰といたの？ その人、僕より君を愛してるの？ 無理だよね、そんなの だって僕は君のこと24時間考えてるんだから 大丈夫、怖くないよね？ 僕はただ、君の幸せを願ってるだけ でもさ、もし僕じゃない誰かといるなら その幸せ、壊しちゃうかもね

ひとりきりの恋の小惑星 君の足音が残した道を辿るのが、僕の日課。 風が揺らした君の髪、その一筋を追いかけて、 僕の心はぐるぐると軌道を外れ、 果てしない空虚の中を漂う小惑星になった。 ねえ、君が触れたあのペン、まだ握りしめているよ。 インクは尽きたけど、僕の想いは枯れないから。 ノートに描く君の横顔は、いつも笑っていて、 でも、振り返る君は僕を見ない。 星座占いで見つけた「運命の人」、 僕の中では君以外ありえないのに、 君の空に僕の星は輝いていない。 それなら、いっそ流れ星になって、 君の願い事に消えたいと思った。 でも、大丈夫だよ。 僕の想いはそっとこの胸にしまうから。 ただ君の背中を見つめるだけで、 僕の世界は輝き続けるんだ。

檻の中の小鳥 ずっと君を見ていたい 僕だけのものになってほしい でも君は自由が好きだから どこまでも青い空を駆けていく その姿も好きだから 僕は飛べないのに 君は空を駆ける 僕を置いてどこまでも 檻に閉じ込めても 君の笑顔は見られないよね 分かっているけれど やっぱり傍にいて欲しいな 窮屈そうに翼を伸ばしてる こんなに近くにいるのに 心は遠ざかっていくようだ 真っ直ぐ見つめる君の瞳 そこに僕は映らない そこにはただ 青く輝くような空があった