午後23:15
ピーンポーン
私
あれ?こんな時間に誰?
母
ちょっと私見てきてー
私
えぇ、お母さんの方がインターホンから近いじゃん…
母
いま手が話せないの!
私
えぇ、いま絵書いてるのに…
母
早くしないと消えちゃうよー
私
あ、鳴らなくなった
母
ほらぁ…
ピーンポーン
私
あれ?また?
母
早く出て!
私
仕方ないなぁ…
私はアプリを閉じ、インターホンに近づいた
画面の前に居た大型の男は配達員という訳でもないようだ
私
ねぇ、知らない人がいるんだけど…
画面に映る男の顔はエントランスの証明で影になり恐怖を煽る
私
ねぇ、ほんとに知らない人なんだけど…
母
えぇ?
私
怖いから早く来て…
母
ん?…誰この人…
私
どうしたらいいのかな…
母
無視した方いい
私
分かった
母
なるべく音も立てないで
私
電気消した方がいいかな
母
何言ってるの!?家にいるのがバレるじゃない
私
分かった
ピーンポーン
ピーンポーン
弟
誰?
私
知らない人
弟
へぇ…家に来るのかな?
私
来たらやばいだろ
母
鳴り終わったみたい
私
はぁ…良かった…
母
怖かったねぇ…
外
?
〜!!!
?
~~~~~~!?
家
私
なんか外うるさくない?
母
え?そう?なんも聞こえないんだけど…
弟
僕も聞こえたー
私
パパの声に似てない?
弟
そうかなぁ?
母
えぇ聞こえないよ?
私
あ、聞こえなくなった
母
まあ、どうでもいいでしょ
私
そうだね
数分後
私
まあ、なんか怖かったねぇ
母
警察沙汰になったら嫌だわ
私
それなw
弟
武器ならあるよー
私
何持ってるんだよw
ガチャ
私
え?
ガチャガチャガチャ
私
ねぇ、これ
母
怖い
私
あの、インターホンの人じゃない?
弟
武器ならあるよー!
弟
いつでも倒せる!
私
ちょ、静かに…
母
見てくるね
私
どうやって?
母
あの、外見るレンズで
私
あれで見るの怖くない?
母
仕方ないよ
私
気をつけてね
ガチャガチャ
母
誰もいないんだけど…
私
え、…だってガチャガチャうるさいじゃん
母
でもだれもいな…
私
?
母
うわっ
私
どうしたの?
母
下で…
母が見たのは下の鍵をしゃがんで弄る男の姿だった
顔は見えない
母
怖い
私
静かにしてよう…
母
そうだね
ガチャガチャ
?
~~~~~~!?
私
ねぇ!玄関の外から声聞こえるよね
母
うん…
私
パパじゃないの?
母
え、でも…
母
あっ、
私
え?どうしたの?
母
パパだ…
私
やっぱり…
ガチャ
母
…
私
早く、布団に隠れて
弟
え、でも…
私
いいから早く
弟
分かった
父
ぁぁあ!?
母
…
父
なんで開けねぇんだよ!
母
知らない人だったから
父
なんでだよ!?
母
怖かったから
父
うっ気持ち悪っ
私
…
弟
マジで吐いてるの?
私
うん
弟
気持ち悪い
私
我慢して
父
はぁ…
父
…
父は部屋に入った
バタン
私
はぁ…疲れた
母
怖かったね
私
結局あの男は誰だったの?
母
飲んでた友達だって
私
はぁ…
母
ほんと最悪
私
仕方ないよ
朝起きた父に、問いかけたとこ…
その日の記憶はないようでした
お騒がせで怖くないように思えるかもしれませんが
その場に居ると普通にこわいです