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食堂
凪斗(なぎと)
震える左腕を抑え突っ伏す
凪斗(なぎと)
俺の心の中にはずっと…「何で」があった
「なんで俺が」「なんでこんな目に…」「なんでこんな環境で…」なんで、なんで、なんで、なんで…なんでなんでなんでなんで…なんで……
凪斗(なぎと)
……なんd_
??)おや、先客が居ましたか
凪斗(なぎと)
ガタッ!
突然声が聞こえ浸っていた絶望から無理やり引きずり出された
凪斗(なぎと)
退こうと席を立つと目の前の彼は少し笑って「同席しても?」と言われた
凪斗(なぎと)
片眼鏡…いわゆる、モルクルを掛けた確実に年上の人が俺の目の前に座った
凪斗(なぎと)
気まずく顔を逸らす
男性は書類を手に取りサラサラと見流して行く
凪斗(なぎと)
逃げようと席を立ち上がると腕を掴まれ椅子に座らされた
凪斗(なぎと)
睨み付けると目の前の彼はニコニコと…張り付いた笑顔を向けてくる
凪斗(なぎと)
??)何故逃げるのです?
凪斗(なぎと)
??)もう始まっているでしょう?授業
??)こんな時間に戻れば目の前で叱責されますよ?
凪斗(なぎと)
??)1年生がこんな時間にこんな場所で一体何をしているんです?
凪斗(なぎと)
嘘では無い…から…変に突っつかれることは無いと思う…
??)…まぁ、顔色が悪いのでそれは事実でしょう…
凪斗(なぎと)
??)クラスで何かあったのです?
凪斗(なぎと)
??)話して楽になる事も多くあると思いますよ?
凪斗(なぎと)
??)話したくない過去がある…と?
凪斗(なぎと)
??)あっているんですね笑まぁ、あなたには何処か「嘘が吐けない雰囲気」が有りますからね
凪斗(なぎと)
凪斗(なぎと)
??)ほう?
凪斗(なぎと)
??)…何だ、バレていたんですね笑
彼はフロストハイムの副寮長…磴 塔真(いしばし とうま)
※モルクルなかった…許せッ
凪斗(なぎと)
塔真(とうま)
凪斗(なぎと)
塔真(とうま)
凪斗(なぎと)
塔真(とうま)
凪斗(なぎと)
凪斗(なぎと)
塔真(とうま)
凪斗(なぎと)
塔真(とうま)
磴先輩は不敵な笑みを浮かべながら俺から離れた
凪斗(なぎと)
授業が終わってから…俺は逃げるように中庭に向かった
中庭のベンチに座り暖かい日を浴びる
凪斗(なぎと)
スンスンと匂いを嗅ぐと花の匂い
凪斗(なぎと)
欠伸をすると花の匂いが肺いっぱいに入って来た
凪斗(なぎと)
ベンチに背を任せる
凪斗(なぎと)
ズキッと…激しい頭痛が走った
凪斗(なぎと)
どす黒い記憶…気持ちの悪い記憶…穢された身体…吐き気を催す…
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
草薙先輩は俺の隣に座り手に持っていたサンドイッチを差し出して来た
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
サンドイッチを手に取り…ハムっと一口食べる
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
口に着いたソースを舐めとる
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
しっぽを振りながら大きいサンドイッチをハムハムと食べ進める
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
草薙先輩は俺の頭を撫でて俺と同じサンドイッチを食べた
凪斗(なぎと)
食べている草薙先輩の顔を見ていると視線に気づいたのかこっちを見た
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
…この人は綺麗だ……羨ましい…
凪斗(なぎと)
容姿も…体も…羨ましい…穢れた俺とは全く違う……
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
草薙先輩は俺から離れ頭をポンポンと撫でた
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
拗ねた顔を浮かべると草薙先輩は笑ってサンドイッチを食べ始めた
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
そう言って俺のしっぽに触れた
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
しっぽを撫でられ情けない声を上げると草薙先輩は手を止め直ぐに手を離した
凪斗(なぎと)
顔を逸らし口を抑える
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
しっぽを抱える
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)
凪斗(なぎと)
凪斗(なぎと)
伯玖(はく)