璃咲 多雨
璃咲 多雨
朝特有の色んな気持ちが 混ざったまま多雨の朝は始まった
璃咲 多雨
璃咲 多雨
ケータイを取ろうと、 左を向こうとした時 左側に違和感を感じた
璃咲 多雨
私の中に眠るオタク本能が叫ぶ
これは間違いなく 推しの匂いだ
璃咲 多雨
多雨が動けないでいると 左側で誰か(多分)が動いた
いい匂いの誰か
その人が体を起こすと、 鮮やかな水色の髪と ヘッドホンが多雨の目に映った
そう
推しである
いい匂いの誰か
その誰かは ゆっくりと体を起こし 周りを見渡していた
その瞬間多雨の頭の中は 恐らく人生1(多分)加速した
璃咲 多雨
いい匂いの誰か
多雨に気づいていなかったのか、 その誰かは多雨の声でこちらを向いた
いい匂いの誰か
璃咲 多雨
きっと今の多雨と同じ状況になったら 誰でも同じ反応になるだろう
だってそこに居たのは...
璃咲 多雨
灰払 ヒョウ
璃咲 多雨
多雨は目の前の状況が 信じられなさすぎて 布団に顔を埋めて 支離滅裂の単語を繰り返した
灰払 ヒョウ
璃咲 多雨
有り得なさすぎる状況に加えて ヒョウくんに声をかけられた
璃咲 多雨
璃咲 多雨
灰払 ヒョウ
色んな事が唐突に起こって 多雨の頭は半崩壊…... とはならなかった。 多雨は普段から、 焦りを覚えても一瞬。 すぐに冷静になれる。 つまり、一種の特技だ
璃咲 多雨
灰払 ヒョウ
そりゃそうなるよね。 だってさっきまで 布団に顔うずめてなんか 叫んでた女がいきなり 丁寧な口調になるんだから
多雨はヒョウくんに向き直り 言うべき言葉を頭の中で まとめ、声を発する。
璃咲 多雨
そう、多雨の語彙力では これが限界なのだ
灰払 ヒョウ
璃咲 多雨
璃咲 多雨
灰払 ヒョウ
改めて部屋を見て気づいた
璃咲 多雨
そう、多雨にとっても 全く知らない場所なのである
灰払 ヒョウ
璃咲 多雨
多雨はアホである
璃咲 多雨
灰払 ヒョウ
灰払 ヒョウ
璃咲 多雨
璃咲 多雨
璃咲 多雨
アホい
璃咲 多雨
次回へ続く! (終わり方雑い)
ちなこれ上げ直し