紫耀side
あの日〇〇と離れてしまってから、 なかなか現実を受け入れられないまま だった。
自分の無気力さを自覚しながらも、 それを表に出してはいけないと、 必死に隠して仕事をしていた。
〇〇がいない毎日つまらなさすぎて 忘れたくても忘れられなくて 会いたい気持ちだけが募っていた。
何度か〇〇に電話やメールをしたけれど、 返事が来ることは1度も無かった。
こうやって連絡するのはただの押し付けで いい加減諦めた方が〇〇を苦しめずに 済むのかもなんて思うと、 連絡をすることに躊躇するようになった。
一生懸命に仕事をしていれば、 もしかしたらテレビや雑誌に出ている姿を 〇〇が観てくれる日がくるかもしれない。
その時に、 恥ずかしくない自分でいようと思った。
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毎日家に帰る度に、 〇〇がいない現実を突き付けられる。
いつまで経っても慣れなくて、 寂しさは少しも消えてはくれない。
仕事から帰ってきて一息ついた頃、 携帯が鳴った。
ワンコールで鳴り止んだ着信に 誰だったんだろう?と思いながら そっと画面を見る。
一瞬、時が止まるのを感じた。
そこには今でも忘れられない〇〇の名前が あった。
予想もしてなかった状況に 気が動転しているのを感じながら 慌てて電話をかけなおす。
電話を鳴らし続けながら 自分の心拍数が上がっていくのを 感じた。
なかなか出てくれない、、
もうこれ以上は、、と諦めて切ろうとした時 ガチャと電話に出る音がした。
紫耀
〇〇が言葉を発する前に 思わず名前を叫んでいた。
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇
〇〇は電話口で何か話そうとしても 混乱してうまく話せなくて、 泣きじゃくりながら謝っていた。
紫耀
何の迷いもなかった。 一刻も早く会うしかないと思った。
電話をかけてきてくれた、、。 番号消してなかった、、。
もう可能性なんてないと諦めかけて いたけど、そこに1%の可能性を見つけた。
〇〇の今いる場所を聞いて車で向かった。
マンションの下に車を止めて出てくるのを 待つ。
助手席のドアがそっと開いて 〇〇が車に乗った。
何も言わずに俯いたままの 〇〇にそっと声をかける。
紫耀
〇〇はゆっくりと顔をあげて こっちを見た。
真っ赤な目をした〇〇が、 ‘‘ごめんね、、,,と言った。
自分の溢れる感情を抑えきれずに 〇〇を強く抱きしめた。
紫耀
紫耀
恋しくて寂しくて仕方がなかった。 ずっと会いたかった〇〇は今、 腕の中にいる。
涙が止まらない、、。
〇〇
泣きながらそう言ってくれた〇〇の言葉と 背中に回された〇〇の腕に 寂しかった心が満たされていくのが わかった。
もう二度と離したくない。
ちゃんと話し合おう。
今までの事もこれからの事も、、。
コメント
5件
続きありますか?
初コメ失礼します! このお話最高でした! 感動しすぎて、泣きました! フォローもさせていただきます!
見るの遅れてしまって申し訳ない💦💦もうほんとに神作です😢もう感動の嵐でしたよ😖🖤これからも頑張ってください💪🔥応援します.ᐟ.ᐟ