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218×456

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218×456

1 - 依存 ①

♥

367

2025年06月06日

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けぺ

218×456です!

けぺ

カプ要素うすいかも、?

けぺ

s1の最後にサンウがギフの手を握っていたらっていうifです!

けぺ

それではどーぞ!

雨が地面を激しく打っている

最終ゲームは既に決着が着いていた

なのに、兄貴は。

ギフン

帰ろう

兄貴の手が差し伸べられる

ギフン

家に

雨のせいだ。視界がぼやけて兄貴の表情が分からない

サンウ

…。

賞金を目前にしてそれを蹴るなんてお人好しにもほどがある。

本当に……お人好しすぎる

兄貴の手を握ろうと手を伸ばした

……その手は血に濡れている

自分は、兄貴の手を握る資格があるのだろうか。

アリやセビョクの顔が浮かぶ

ここまで他人を蹴落としてまで這い上がってきた

サンウ

……!

そのとき、手についていた血が雨で流されていくのを見た

気がつけば兄貴の手を握っていた

……雨が、降っている

ギフン

(……水…)

喉の乾きを感じ、水道へ向かおうと立ち上がる

サンウ

っ!!

サンウ

どこに行くんだよ!!!

サンウの突然の怒号に体がびくりと跳ねた

ギフン

水、のもうとおもって、…

サンウ

……水…?

サンウ

そんなの言ってくれればいいだろ…!

サンウ

兄貴がどこかに行ってしまうと思って、っ怖いんだよ

サンウ

っ、あぁ……

サンウ

兄貴…兄貴、置いていかないでくれ……

サンウ

………あぁ、兄貴は優しいから…大丈夫……大丈夫…

サンウは頭を抱えてブツブツと自己暗示するように何かを呟いている

もう慣れた光景だ

ゲームが中断され、俺たちは家に帰された

サンウは極度のストレスからか、俺が少しでもサンウから離れるのをひどく嫌うようになった

ギフン

…大丈夫、俺はここにいるから、

側にいてやればいつもの…ゲームに参加する前のサンウなのだ。

サンウ

……兄貴、ここは…安全だから……

這いずるように寄ってきたサンウの腕に抱かれてやる

俺を抱きしめて落ち着くならそれでいい

元のサンウにいつか戻るはずだ、それまで……

ギフン

…なあ、今日の飯どうする?

サンウ

サンウ

腹減ってないんだ……兄貴は?

ギフン

……外で適当に食ってくる

サンウ

ダメだッ!!!!!!

身体に回されていた腕が離れ、サンウが叫んだ

サンウ

一人で外に行くなんて危ないだろ!!

サンウ

…兄貴が行くなら俺も行く

ギフン

……

ギフン

顔、隠していかないとな

ポジャンマチャで食事を済ませ、帰路につく

サンウ

兄貴

サンウが歩みを止めた

サンウ

あのときの俺の選択は……間違っていたのか?

ギフン

……

ギフン

…サンウは何も悪くないよ

ギフン

ここにいちゃ冷えるだろ?

ギフン

サンウ

もう全部やめにしないか?

一瞬時が止まったような気がした

サンウが何を言いたいのか、その言葉の真意は分からなかった

ギフン

……何言ってんだよ

ギフン

金なら大丈夫だって

ギフン

な、早く家に帰って風呂でも入れば気も紛れるさ

サンウ

……

ギフン

なんだよ、酒でも買って帰るか?

サンウ

明日飯を食う金すら怪しいのにか?

サンウ

俺たちにはそんな余裕はないだろ

ギフン

まあ…なんとかなるだろ〜

ギフン

とりあえず!

ギフン

俺は借金取りに、お前は警察に捕まらなければいいんだよ!

サンウ

……はあ

サンウ

……早く寝たい

サンウは俺を足早に追い抜いて行った

ギフン

あっ、おい!

ギフン

サンウヤーっ!置いてくなよ!!

寝るときは同じ布団に入る

始めこそ男二人で同じ布団を共有することを嫌がったが、この寒さの中そうは言ってられない

暖房もつけられないなら、互いの体温で暖を取るしかなかった

ギフン

サンウ

兄貴、寝たか?

サンウが話しかけてきたが、応答するには眠すぎた

サンウ

…兄貴……

サンウ

ごめん

俺のせいで、とサンウは俺の背中でくぐもった声で続けた

ギフン

寝返りを打ってサンウの頭を撫でてやった

サンウ

兄貴……

サンウ

……

サンウは幼児退行の気がある

早くよくなるといいんだけどな、と思いつつ目を閉じた

けぺ

ここまで見て下さりありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

けぺさんの書く小説めっちゃ好きです!!😍😍

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