藍
頼まれていないが病院へ足を運ぶ。
雨がぽつぽつと降ってきていた。
足取りが重苦しい。
足を速めようとしたが余りにも無力で動かない。
全く。どうしてしまったのだろうか
れい
藍
れい
藍
れい
れい
藍
れい
れい
藍
藍
れい
藍
れい
れい
藍
れい
彼女の髪を手慣れた手付きで結っていった。
何時も私がして居る髪型だ。
私は左に結って、れいは右に結った。
気の所為なのかは分からない。
れいの目に生気が増えて言っているような気がする。
片目はずっと虚ろ。
片目だけ何か違うような気がする。
何が違うなんて私にはわからないけれどもね。
藍
れい
れい
藍
藍
藍
れい
藍
家からは声が聞こえる。
お母さんが男と何かをして居る。
お母さんはまだ二十代で顔も整っている。
其の分男癖が悪いのだ。
ドア越しからも喘ぎ声が聞こえてくる。
醜い。
今日は帰れないだろう。
其の儘私は家を後にした。
午前三時。
雨の中橋を渡っていた。
そうすると雨にうたれている人を見つけた。
患者服にぶかぶかのコートを着たような仔。
れい
藍
れい
藍
れい
れい
れい
れい
藍
れい
藍
れい
れい
藍
れい
人より_
藍に会いたかった___
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