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コメント
2件
らんくん…がんばれ!!
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
rara🎼
rara🎼
rara🎼
第54話『声の交差』
朝。
目覚ましが鳴る前に、らんは自然と目を覚ました。
昨夜の「影」との会話がまだ胸の奥に残っている。
偽物の記憶の理由。
みんなに姿を見せられない現実。
そして「強い記憶」という言葉。
らん
布団から起き上がり、洗面所で顔を洗う。
鏡に映る自分を見つめると、そこにはやはり「もう一人のらん」がいた。
らん
もう一人のらん
短く、冷静な答え。
その声に少し苛立ちながらも、らんは小さく呟いた。
らん
らん
影のらんは一瞬だけ目を細めたが、否定も肯定もしなかった。
ただ淡く笑みを浮かべ――
もう一人のらん
それだけ残して消えた。
午前。
リビングでは、いるまが食パンをかじりながらスマホをスクロールしていた。
いるま
らん
らんはコーヒーを注ぎ、いるまの向かいに座った。
何気ない日常の空気。
それが今の自分をかろうじて支えている。
いるま
らん
らん
いるま
いるま
いるま
いるま
いるま
らん
いるま
短い問いに、らんは少しだけ笑みを作った。
らん
その笑顔に、いるまは何も言わずパンをかじり続けた。
それが逆にありがたかった。
午後。
らんは自室に籠もり、マイクのチェックや資料の整理をしていた。
机の上には、みんなと話す予定のメモ書きが散らばっている。
らん
らん
考えるうちに自然と口元が緩む。
久しぶりに「わくわく」に近い感覚を抱いている自分に気づき、らんは胸の奥で小さく息をついた。
――そのとき。
視界の端に影が揺れた。
振り返ると、もう一人のらんが壁際に立っていた。
腕を組み、じっと見ている。
らん
らんは眉を寄せる。
らん
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
らんは拳を握りしめた。
らん
らん
影はしばし沈黙し、やがて低く笑った。
もう一人のらん
その声を最後に、気配は再び薄れていった。
夕方。
空はオレンジ色に染まり、街のざわめきが窓越しに流れ込んでくる。
らんは机に向かい、深呼吸を繰り返した。
らん
らん
こさめ
なつ
みこと
なつ
トーク画面が盛り上がっている。
それらの文字を見て、心臓の鼓動がさらに速まった。
らん
らん
夜。
19時55分。
マイクの前でヘッドフォンを装着する。
ディスプレイには配信の管理画面。
カウントダウンが進んでいく。
らん
深呼吸。
心の奥で影の存在を感じる。
らん
らん
20時。
カウントがゼロになり、配信がスタートした。
いるま
いるま
いるま
いるま
いるま
台本通りに読む。
らん
なつ
こさめ
いるま
すち
みこと
こさめ
画面の向こうには視聴者たち。
コメント欄が次々と流れ、6人の声が重なっていく。
いるま
こさめ
こさめ
こさめ
きっと、視聴者の画面には、こさめのグッズが画面いっぱいに映っているだろう。
こさめ
こさめ
途中、コメント欄に「アクスタ欲しい!」と書き込みが流れた。
すち
いるま
なつ
みこと
その笑い声がマイク越しに響き、コメント欄も盛り上がった。
らん
らんの胸に、熱いものがこみ上げる。
配信は順調に進み、気づけば時計は22時30分を指していた。
いるま
いるま
いるま
こさめ
こさめ
こさめ
なつ
なつ
らん
らん
台本に書かれた言葉を、そのまま読み上げる。
何故か、そう、とても口に馴染んでいた。
マイクを外した瞬間、らんは大きく息を吐いた。
らん
達成感と同時に、胸の奥に奇妙なざわめきが残る。
背後を振り返ると――やはり、影のらんが立っていた。
もう一人のらん
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
らんの背筋がぞくりとした。
らん
もう一人のらん
もう一人のらん
影はゆっくりと告げた。
もう一人のらん
もう一人のらん
もう一人のらん
その言葉を残し、影は闇に溶けていった。
布団に横たわりながら、らんは今日の時間を思い返す。
みんなの笑い声。
コメントで盛り上がった視聴者たち。
そして、影の警告。
らん
らん
まぶたを閉じると、笑い声がまだ耳に残っていた。
温かく、どこか切ない響き。
らんはその余韻を胸に抱きながら、深い眠りへと沈んでいった。
第54話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡550
rara🎼
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