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屋上のキズナ

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屋上のキズナ

1 - 屋上のキズナ

♥

10

2019年06月03日

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音瀬 鈴

痛い…

花野井 つぼみ

まだ言ってる

今日はとことんついていない

外も雨、まるでわたしのよう

花野井 つぼみ

今日はなにされたの?

保健室のベットからつぼみは顔をこちらに見せる

音瀬 鈴

朝からバケツの水被って、椅子と机に画鋲を撒き散らして、腕をボーンだよ

花野井 つぼみ

もう、そろそろうざくない?

花野井 つぼみ

鈴も保健室(こっち)きたら?

音瀬 鈴

いや、それだと逃げてるみたいじゃん

花野井 つぼみ

今、遠回しに私に逃げてるって言ったね?

私たちは顔を見合わせて笑った

私達はいじめられている

つぼみの場合は過去形だけど

人間と言う暗闇にいじめられている

音瀬 鈴

つぼみは…怖くなかったの?

花野井 つぼみ

…なにが?

音瀬 鈴

いじめられるの

花野井 つぼみ

怖かったよ?だからここにいるんじゃん

音瀬 鈴

だよね…

花野井 つぼみ

逃げたい時は逃げてもいいと思う

つぼみとは小学校からの付き合い

もう9年目だ

音瀬 鈴

つぼみ

花野井 つぼみ

ん?

私はいじめられていたつぼみを知っている

だからこそ、聞いてみたかった

音瀬 鈴

死にたいって思ったことある?

花野井 つぼみ

…鈴?あんた…まさか…

音瀬 鈴

…答えて?

花野井 つぼみ

…そりゃ今でも思ってるよ

音瀬 鈴

じゃあなんで死のうとしないの?

花野井 つぼみ

約束したから

音瀬 鈴

…?

花野井 つぼみ

覚えてないの?‪w

花野井 つぼみ

ほら、小学生の時…

―約3年前―

音瀬 鈴

もう、小学校も卒業かぁー

花野井 つぼみ

そうだね…
寂しいな…

音瀬 鈴

つぼみ!

花野井 つぼみ

ん?

音瀬 鈴

これからも一緒だよね!

花野井 つぼみ

ふふっなに急に

音瀬 鈴

つぼみは最高の友達だから!

音瀬 鈴

死ぬ時もいっしょだー!

花野井 つぼみ

なにそれ、怖い

音瀬 鈴

あはっ冗談だよ

―冗談なのに本気に受け止めてしまった―

花野井 つぼみ

あの時の言葉がまだ残ってるんだよ

音瀬 鈴

冗談なのに?

花野井 つぼみ

うーん…死のうとすると鈴が出てきて死ねないんだよ

あんたのせいだぞとつぼみは笑う

花野井 つぼみ

本気で思った

花野井 つぼみ

死ぬ時は鈴と笑って一緒に死にたい

音瀬 鈴

あの時怖いって言ってたくせに

花野井 つぼみ

もう、9年目にもなったら

花野井 つぼみ

鈴なしじゃ生きれないようになってんだよ

音瀬 鈴

なにそれー‪!

花野井 つぼみ

だから…

花野井 つぼみ

勝手に死んじゃダメだからね?

音瀬 鈴

…うん分かった

花野井 つぼみ

もし、鈴が死にたいなら

花野井 つぼみ

私も一緒に死ぬ

音瀬 鈴

そうするよ

私たちは笑った

雨が止んできて

少しだけ、太陽が見えた

作者のまれとですペコリ(.. )★*゚ 私も死にたいと思った時 友人に救われました 一緒に死ぬって、笑いながら言ってくれました

そんな彼女にありがとうと伝えたいです

ご覧いただきありがとうございました

story2に続きます☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝

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