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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 翠様虐められ注意⚠️
rara🎼
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保健室に春の匂いが流れ込んできた朝。
すちは、まだ誰もいない室内で、一枚のスケッチブックを開いていた。
昨日描いた、周期表と「WILL」の文字、そして五人の教師たちの笑顔が並んだ絵。
静かな筆跡で、最後の仕上げを加えていたとき。
みこと
背後から優しい声が響く。
振り返ると、みことが荷物を片手に立っていた。
すち
みこと
みこと
すちは頬を染めて視線を逸らしたが、内心では何かがくすぐったいように温かかった。
すち
みこと
みこと
迷った末に、すちはゆっくり頷いた。
すち
すち
午前の国語の時間。
なつは今日のテーマを板書していた。
《表現の自由と責任》
なつ
なつ
なつ
なつは、机にノートを広げたすちを見て続けた。
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
すちは目を伏せたまま答える。
すち
すち
すち
なつは、満足そうに頷いた。
なつ
なつ
数学の時間。
こさめは三角関数の復習を終えた後、ホワイトボードに質問を書いた。
こさめ
すち
こさめ
こさめ
すち
こさめ
こさめ
こさめ
すちは、こさめの笑顔に胸が熱くなった。
理科のらんは、今日は物理分野の「光の屈折」
らん
らんは懐中電灯を使って、光がどう曲がるかを見せる。
らん
らん
らん
すちはその言葉に、ふと自分の姿を重ねた。
少しずつ、でも確かに前へ進んでいる“今”がある。
英語の時間、みことは今朝見た絵を皆にそっと見せた。
みこと
みこと
なつは腕を組んでうなずき、いるまは感嘆の声をあげ、こさめは小さく拍手をした。
らんは、まるで自分の宝物のようにその絵を抱きしめるように眺めていた。
みこと
みことはにっこり笑い、英語で一言書き添えた。
“Your drawing speaks from the heart.”
すちは、言葉にできない何かが、胸の奥で波打つのを感じていた。
チャイムが鳴っても、五人はすちのそばを離れなかった。
授業の後、なつがぽつりと言った。
なつ
なつ
すち
なつ
なつ
すちはしばらく黙っていたが、やがて、ふっと微笑んだ。
すち
すち
なつ
そのころ、教室。
昼休みのはずなのに、誰も笑っていなかった。
すちの机だけが、まるでそこに“誰かいた”という事実を封じるように、沈黙に包まれていた。
誰も名前を口にしない。
誰も何も言わない。
その“無言”が、いじめグループの中にすら奇妙な違和感を生んでいた。
放課後。
すちは、スケッチブックの次のページに、新しい絵を描いていた。
それは保健室のベッド、カーテンの揺れ、ティーカップ、そして五人の先生。
その隅に、自分の小さな背中を描いた。
俺、ほんの少しだけなら……“見られてもいい”って思える
声に出さずに呟いたその気持ちは、いつかの自分には持てなかったものだ。
それが今、確かに形を持ち始めている。
第14話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡150
rara🎼
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コメント
3件
今回も最高でした! すちくんの絵めっちゃ見てみたいなぁ ♡1500押させていただきました!