忘れたい記憶/桃青
桃
桃
青
こういう時に、
夢なのかな、って
初めて、僕はそういう経験をした
ガタ ッ─
ぼくのとなりの席に座る彼は
昔、よく一緒遊んだ、僕の幼なじみ
何かをする時も
常に一緒に行動していた
お互いが居ないと
何も出来ないような
それほど、
大切でいなくてはならない存在だった
僕たちが小学生にあがったときに
君は遠くへ行ってしまった、
僕にはなにも言わず
消えていったんだ、
大好きだった君を
はじめて恨んだの
二人で笑いあってる写真
一緒に写ってる写真
ぜんぶ、全部
びりびりにしてやった、
君と僕の間に裂け目をいれてやった
君がいなくってからずっと泣いていた
涙がかれるまで
ひとり、孤独
僕は何も出来なくなった
何も考えられなくなった
学校でも『変なやつ』として扱われた
となりにいる君の表情を見る
どうして、そんなに堂々と出来るの、?
そっか、
君は僕がいなくても、大丈夫だったんだね、
僕がいなくても、楽しく過ごせてたのかな
だめ、
重く閉ざされてる扉が
開いてくる
決して、開けてはならない扉
だめ、、
だめ、っ!
桃
青
騒がしかったクラスが一斉に静まり返った
青
はっ、とクラスを見渡すと
注目を浴びていたことを知る、
桃
した、
たくさん、
このまま、会えなくなればいいって思ってた
君に会いたくなかった
忘れたら良かった
青
桃
『好き』が『嫌い』へと変わっていく
嫌い、
大っ嫌い、
今の僕は本当に醜い、
まるで、自分から命を授ける馬鹿なアヒルのように
桃
桃
あんだけ言ったのに、
まだ、ぼくに話しかけてくる
桃
青
桃
青
桃
十年もたったのに
なんで、僕のこと覚えてるの、
桃
なんで、っ
青
桃
青
桃
桃
あぁ、覚えてるよ、
鬱陶しいくらいに、
もう、関わりたくないから
わざと、初対面の人として演じる
何もぼくに話してくれなかった、
『裏切られた』
そう、僕の心に残ってる
桃
桃
これで、
諦めてくれる、
桃
桃
桃
僕は君の腕の中に包まれていた
青
もうひとつの扉も、
開いちゃうから、っ
だめ、
あかないでっ
やだ、
やだ、やだやだ、っ
ずっと、
ずっと、ずっと、、閉ざしてきたのに
なんで、っ開けようとするの
青
青
桃
青
あぁ、
開いちゃった
桃
青
青
青
青
桃
桃
青
青
桃
青
だめ、君を傷つけちゃう、、
だから、っ
だから、っ
好きっていう感情を押し殺して、
君は裏切り者、そう自分を洗脳していった、
だから、このまま会えない方が良かった
会いたくなかった、
その前に僕が完全に忘れてれば、
青
痛かったよね、?
苦しかったよね、?
ごめんね、、?
でも、もう楽になったね
しあわせそうだね、?
えへ、ぼくもしあわせ
僕のこと覚えててくれて
ありがと、ね
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
13件
青くんは、独占欲が強いのかな? それはそれで良き(( ブクマ失礼します!
ブクマ失礼します
え、すこです