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ゆめ🫧(元こと)
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白く冷たい病室のベッドの上で、私は朦朧とする意識の海に漂っていた
自分の命の終わりがすぐそこに迫っているのを、身体の軽さで実感する
けれど、そんな消えゆく意識の中でさえ、私が考えているのは、大好きなメンバーたちのことばかりだった
noa
noa
そんなことをぼんやりと考えていた時、私の身体の機能がいよいよ限界を迎え、容体が一気に悪化
急いで医師たちによる蘇生処置が施された
けれど、無情にもモニターの心拍数は下がり続け、私の視界は暗くなっていく
痛みすら消え失せ、ただ何となく、酷く心地のいい眠気が全身を包み込んでいくのを感じていた
noa
私がそっと目を閉じようとした、その時だった
看護師
看護師
ずっと側で支えてくれた看護師の、どこか震える優しい声が聞こえた
私は、最後の力を振り絞って、弱々しく「どうぞ……」と声を紡いだ
バタン、と勢いよく病室の扉が開く
のあさん……っ!
入ってきた誰かが、私の名前を呼んだ
あの日、自分が冷酷に突き放したはずの、けれど耳に馴染んだ、世界で一番懐かしくて安心する、温かい声
目をあけると、そこには、涙で顔をぐしゃぐしゃにした『カラフルピーチ』のメンバー全員が息を切らして立っていた
noa
私は酸素マスクの奥で、困ったように小さく笑った
noa
悲しそうな、けれど本当に申し訳なさそうな声で、ずっと胸に秘めていた言葉を絞り出した
noa
japapa
じゃぱぱがベッドに駆け寄り、私の白く冷たくなっていく手を、壊れ物を扱うように優しく、けれど強くギュッと握りしめた
japapa
japapa
japapa
じゃぱぱの涙ながらの言葉に、私は優しく首を振った
noa
noa
noa
tattunn
tattunn
たっつんが涙を拭いもせず、声を張り上げる
yuann
yuann
ゆあんくんやどぬくも、うりもシヴァもヒロもなおきりも、えともるなも、みんな涙を流しながら激しく頷いていた
私は、その温かい言葉に、胸の奥がじんわりと融解していくのを感じながら呟いた
noa
noa
noa
みんなの顔を見ると、誰もが子供のように泣いていた
そして、口々に私への感謝と、大好きな気持ちを伝えてくれた
自分が拒絶したはずの愛が、今、この狭い病室に溢れかえっている
あぁ、やっぱりみんなが大好きだな
からぴちが大好きだな――
私は、愛おしさに胸を震わせながら、掠れた声で、ゆっくりと、けれど確かに歌い始めた
noa
私の最初のフレーズが響いた瞬間、うりやたっつん、じゃぱぱたちの声が、導かれるように次々と重なり合っていった
――♪ 西に東に広がる、どこにいても1人じゃないさ...
12人の、美しい歌声が合わさり、白い病室に優しく響き渡る
それは、彼らがこれまで何度も一緒に歌い、絆を確かめ合ってきた、かけがえのない宝物の歌
――♪ Starlight 照らしてく千の夜を...
次第に、私の視界がゆっくりと、静かに閉じていく
身体の感覚が消えていく
けれど、耳に届くみんなの歌声は、どこまでも温かく優しかった
――♪ 夢は虹色 滲む空に手を伸ばして...
みんながボロボロと涙を流しながら、私の手を代わる代わる強く握りしめる
そして、歌が最後のフレーズに差し掛かった
――♪ 始まる On-party …!
ピピーーーーーーーーー……
静かな歌い終わりの余韻を切り裂くように、平坦な電子音が部屋に響き渡った
のあさんの心臓が、静かにその役目を終えた合図
のあさんは、世界で一番大好きなメンバーに囲まれて、みんなと一緒に大切な歌を歌いながら、静かに天国へと逝ってしまった
けれど、最期の瞬間のあさんの心にあったのは、孤独や悲しみではなかった
みんなにちゃんと愛されていたんだと安心したような、世界で一番優しくて、ふわふわとした、いつもの、のあさんらしい笑顔が、その顔には残されていた
11人の、優しく切ない歌声の温もりによって
のあさんがみんなを守るためについた、苦くて、切ない「ビターショコラ」の嘘は、今、優しく、綺麗に溶けて消えていったのだった
noa
noa
noa
noa
『大好きだよ!』
さよならのビターショコラ
〜END〜
コメント
13件
超がつくほど泣きました… みずもちさんの作品今まで全部泣いてる気がする……w なんでこんな神作がかけるんですか!?
普通に泣きました…!

白い狐と優しいポピーの嘘もそうだったけど普通に水もちさんの作品は全て神作だしめっちゃ感動する