ミコト
信じてないな
タケル
いや信じてるって
ミコト
いいや、絶対に信じてない!
タケル
お前がこの間未来を見てきたって言う話だろ?
ミコト
そうだ。
ミコト
しかも夢なんかじゃないぞ。
ミコト
その証拠にお前ん家に、ある物を小包で送ったから。
ミコト
それ見たら絶対に、俺の言ってる事が正しいと思わざるを得ない
タケル
…
タケル
だから信じるって言ってるのに
タケル
まあ、荷物楽しみにしてるよ
数日後
ミコト
そろそろ届いたか?例の小包
タケル
あ、ああ!
タケル
もう中身も見た!
ミコト
どうだ?感想は?
タケル
これは…もう…何というか
タケル
言葉が出ないよ
タケル
こんなもの現代の科学では作れるはずがないものな…
ミコト
そうだろ?
タケル
でもどうやって未来へ行ったんだ?
ミコト
それが俺にもわからないんだ
ミコト
最初は夢だと思ってた
ミコト
でも、気がついたらそれが手元にあったんだ
タケル
でも、どうするんだ?これ
ミコト
お前が預かっててくれないか
タケル
えっ!これをか?
ミコト
おれが持っていたら悪用してしまう気がして怖いんだ
タケル
それなら俺もだろ…
タケル
俺だって怖いよ
ミコト
そんな事言わないでくれよ
ミコト
お前だから預けたんだ
タケル
…
タケル
わかった
数ヶ月後
ミコト
タケル?
ミコト
あれ、まだ大事に持っててくれてるか?
タケル
あ、ああもちろんだ
ミコト
よかった
ミコト
悪いなお前に重荷を背負わせるようなことして
タケル
重荷か…
タケル
ミコト
タケル
俺実は自分に勝てなかった
ミコト
まさか…。
タケル
ああ
タケル
今話してる俺はすでに16人目の俺だ
タケル
おかけで暮らしも随分楽になった
タケル
たとえ一人の俺が死んでも、新しい俺が次の仕事をする
ミコト
どんな仕事だ…
タケル
多少体を張った仕事だけどな
ミコト
まさか犯罪を犯すようなことはしてないよな?
タケル
してるよ。もちろん。
タケル
でも現代の科学では出来ないという事実こそが、俺を法から守ってくれている
タケル
皮肉なもんだな
ミコト
今からでも遅くない
ミコト
もう辞めないか?
ミコト
例のものは、やっぱり俺が預かる
タケル
今さら
タケル
無理だよ
タケル
後ろを見てみろ
ミコト
!?
ミコト
タケル!
タケル
お前のおかげだ
タケル
じゃあな






