コメント
1件
いやー上手すぎです 毎回ドキドキしながら見てます! 続き楽しみに待ってます!☺️ これからも頑張ってください!🔥💪🏻
主
主
主
主
主
主
主
主
主
きんとき
隣の部屋に駆けつけた俺はドアの前から兄に話しかける
彼からの返事はなく、俺はドアを開いた
きんとき
ピアノを眺めてじっと立ち尽くす兄に俺は話しかける
兄は返事をせずずっと立ち尽くしていた
部屋を見渡すと物が散乱し、彼の大好きだった本が何冊も落ちている
机に置かれた問題集の冊子に横につまれた沢山のノートと原稿用紙
あれ……なんで
原稿用紙?
きんとき
Broooock
暗く沈んだ声で俺を呼んだ彼に目を向ける
Broooock
口調はいつも通り
けど沈んだ声
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
やっと目があったと思ったのに彼は俺を見透かすように見る
Broooock
あぁこの感じ知ってる
あの時と‥全く一緒だ
俺が中1の時と
俺が
いじめられてた時と
なんで生きてるかわかんなくなったあの日
俺も今のぶるっくと同じように
部屋を荒らした
物音で駆けつけたぶるっくに
たくさん言った
なんでいじめられたのか
自分に何の不満があったのか
自分が何をしてしまったのか
何も分からなくて
何も感じなくなって
いじめられて耐えられなくなって
学校がどうでも良くなって
自分で自分を傷つけて
包帯と湿布だらけになった体
荒れた俺の部屋
気がつけば俺は部屋でじっと立ち尽くしていた
その時兄は、ただ抱きしめてくれた
何も言わずに、頭を撫でながら抱きしめてくれた
俺は逃げようとしたけど、彼は離さなかった
俺の気が落ち着くと少しずつ優しい言葉をかけてくれた
兄が学校に乗り込んだ時もあった
その時はちょっとというか大分おかしかったし恥ずかしかったけど
嬉しかった
今の俺がいるのは兄のおかげだから
俺にとっての英雄だから
『困っているなら助けたいじゃんw?』
兄が口癖のように言っていた言葉
優しく誰かを助けたい、誰かのために動く彼が大好きだから
いつだって俺のそばにいてくれて
俺を守ってくれた兄
次は弟の俺の番
俺は床のものを避けながら彼に近づく
彼の持っていた本を取って表紙を見る
と言っても持っていたのは本ではなく楽譜
俺が好きだった
『星に願いを』
楽譜を机に置いて俺は
俺より背の高い兄に抱きつく
抱きついた瞬間、兄の体がビクッと動いたのがわかった
Broooock
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
きんとき
きんとき
いじめも勉強も友達関係も
兄のアドバイスと行動によって解決されてきた
俺は確かに弟で、ぶるっくにとっては普通の弟でしかないと思う
けどね
きんとき
俺にとって、兄さんは一人の男の人だから
あなたが好きだから
きんとき
きんとき
俺の好きな人で
兄として
きんとき
Broooock
きんとき
笑いながら問いかける
ぶるっくは驚いた表情をした後
Broooock
Broooock
Broooock
そう言って笑った
あ、でも…
俺はもう一つ、聞きたいことがあった
きんとき
朝から不思議思っていた
Broooock
少し違うぶるっくの雰囲気
この雰囲気は
きんとき
何か隠し事してる時の雰囲気だ
Broooock
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主