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歌大好き(作者)
桜子
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桜子
治
桜子
朝御飯を食べていると太宰さんが 話し掛けた。
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
四角い何かを取り出してはそれを 二つに開くと、何かが映された。
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
よ、こ、は、ま
治
桜子
横浜、
治
桜子
治
桜子
治
桜子
────桜子、これはな海って言うんや。 写真も綺麗やけど、実際に見ると もっと綺麗なんやで。
桜子
治
桜子
治
桜子
今まで見た色の中で一番、綺麗だった。 日差しの角度によって色がまた、 違ってくる。
桜子
治
桜子
治
桜子
ポケットから折り畳んでいた海の写真を出した。 何時も肌身離さず持っている。
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
私は太宰さんの目の下の隈を見る。 昨夜、ずっと寝れていなかったことに 気づかれた太宰さんはぎこちない 表情を浮かべた。
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
去る際に聞こえたのは寂しいような 波の音だった。
桜子
その夜、私は部屋で何回も寝返りを うっていた。 太宰さんが心配で眠れない…
桜子
────ガチャ
桜子
桜子
慌てて外で太宰さんを探すが 何処にいるのかもわからない。
桜子
ふと、今日行った海が思い浮かんだ。 何故か、そこに太宰さんが行った気がして其処へと走る。
桜子
治
桜子
太宰さんは今、海の中にいる。 上半身は見えるけど、このままでは 溺れてしまうかも。
桜子
治
桜子
治
桜子
海に入り、太宰さんに一歩二歩 進むが私の身長では とても深くて、私が溺れそう。
治
桜子
治
近くに来た太宰さんの腕を掴む。
桜子
治
桜子
桜子
治
桜子
治
桜子
治
桜子
治
優しく涙を掬われて私は、 泣くのを止めた。
治
桜子
月光が照らす海の色が切ないようで、 温かいように見える。
桜子
治
────ねぇ、織田作。私はちゃんと…この子を正しく導けるだろうか?
────あぁ、できる。なんだって、 俺はお前の
────友人だから、ね。
歌大好き(作者)
桜子
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