目が覚めたら、 そこはひまちゃんの部屋だった
すち
ん…
俺はひまちゃんの横で寝ていて、
すち
(…ねてる)
今ひまちゃんは俺の方に顔を向けて寝てた。
すち
…(起こすのも悪いし先行くか)
すち
おはよー…ってらんらん
らん
…?っあ''ッ…おは…
下に行けば、らんらんが机に ノートパソコンと書類 そしてペンを散乱させてその上に 突っ伏していた。
すち
…何徹目?
らん
…に。
虚な視界で俺を捉える
その目の下には怖いほどくっきりとできた隈があった。
すち
…嘘つかないで
らん
…
らん
…ご。
らんらんはまたその目を伏せる。
すち
5!?
すち
やばくない!?寝なk…
小声で、らんらんが何か言っていることに気がつき
俺は開いた口を閉じた
らん
…れか………
らん
おれが…なつをまもん…なきゃ…
すち
え?
らん
俺が、夏樹を守んなきゃいけないんだ!
…バン、!!!
机が叩かれる
俺はそれに驚いて肩を振るわせた
らん
俺が、なつを!
らん
助けなきゃいけない!
らん
俺はあいつのッ…!!!!!
すち
…らんらん…
俺の視界はすちをとらえた
涙が薄く張るせいで、 視界が少し霞んでいた
らん
ご、ごめん…
取り乱してしまった
秘密も言いそうになった
本当にダメな兄だ。
徹夜のせいにしてしまうのか。
それは自分に腹が立つ。
らん
…ほんと、ごめん…
俺はまた、席に着く。
そしてまた、突っ伏す。
泣きそうだった。
その時、背中に手が当てられた。
すち
…大丈夫だよ。
すち
うん、…泣いていいよ。
すち
気づいてあげられなくて、ごめんね
すち
らんらんいつも一人で抱えるからさ
すち
…俺こそごめんね。
すち
らんらん、俺らのこと頼って
すち
まぁ…そうだね。
すち
ひまちゃんが、それでいいなら…
すち
…
すち
んーん、なんでもない。
すち
ちゃんと寝よっか、今日は
ああ、
俺は
なんてひどい
人間なんだ。







