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りょう
傷だらけの体で、ひび割れた瓦礫に 倒れるように座り込んだ
りょう
りょう
爆風や瓦礫が致命傷になったか、 滴った血が足跡のように続いている。 倒れこんだ瓦礫にも 大きな血溜まりが出来ていた。 出血量からして、数分後にはもう
りょう
おもむろに空を見上げた時、 かすむ視界に輝く何かが見えた
りょう
りょう
りょう
りょう
全部無かったことに… 出来るなら全部……
夢であってください………
僕がベッドから飛び起きた時 耳に刺さるような目覚ましが鳴っていた
眠りから覚めて間も無いのに、 頭は覚醒しきっている。
さっきまでのは…!? …ただの…嫌な夢だった… のかな……
夢にしては現実味がありすぎた。 全部の出来事が実際に起きたと 思えるほどに。
未だに心臓の鼓動がうるさくて、 胸が苦しい
苦しいというより、重たい。 それに、汗ばんで首に張り付いた 自分の髪が気持ち悪い。 一晩で急激に伸びたのだろうか?
とりあえず先程からうるさい目覚ましの ボタンを叩いて止めた。
りょう
目覚ましに乗っかった 自分の手がいつもと違う。 何となく指が細くて白っぽくて、 肌もきめ細かい。 一言で言えばまるで
女の子の手 といった感じ
嫌な予感がして、 視線を下ろすと見慣れない双丘が しっかりとそこにある
これってまさか…
りょう
りょう
慌てて自分の口に手を当てふさぐ。 何オクターブも高い、女性の声
りょう
りょう
人間、本当にびっくりすると声も出ないものらしい。
インカメの中には、 馬鹿みたいにぽかんと口を開けた、 変わり果てた自分の姿があった。
短かった髪の毛は肩を覆うほど長く。 燃え盛るような炎のような色の眼を 宿した、とても可憐な少女が、 そこに映っていた
りょう
りょう
ほっぺを夢から覚めろと願いながら つねっても、痛みに顔を歪めるだけで、 夢から覚める気配は無い
りょう
あきらめて、 改めて変わり果てた自分の姿を よく観察してみる事に。
手も…足も…ゴツゴツしてなくて、 女の子って感じの…
そういえば…下は?
りょう
りょう
りょう
りょう
それだけは絶対避けるべきだ
りょう
多少のためらいはあったものの、 外に出る決心をした。 ベットから降り、 寝ているゆいを起こさないように 家を出た。
そういえば夢で見た あの光ってなんだったんだろう…
りょうのスマホに一通の通知が入った