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タタッと友達から離れて、 私の方へ走り寄る先輩。

ヤバい、こっち来てる。好き。

孤爪研磨

どうしたの

涼風夏姫

あ、えっと、その…

言え!頑張れ私!!

涼風夏姫

一緒に帰れたらなって!

涼風夏姫

良ければ…なんですけど

恥ずかしくて下を向いてしまって、

でもやっぱり顔を見たくて 視線だけ上に向ける。

孤爪先輩は少し驚いたような 顔をして止まっていて、

私は慌てて口を滑らせた。

涼風夏姫

あ!えっと!友達と帰りますよね!すみません!今のは忘れて下さい!

涼風夏姫

じゃあ!

孤爪研磨

あ、待って

早口でそうまくし立てて その場から逃げようとする。

でも手首を控えめに掴まれて、 私は驚いて足を止めた。

孤爪研磨

いいよ

孤爪研磨

一緒に…帰ろうか

涼風夏姫

涼風夏姫

……はい!

涼風夏姫、人生初めての 下校デート(?)をします。

夜久衛輔

じゃあまた明日なー研磨!

黒尾鉄朗

朝寝坊するなよー

灰羽リエーフ

研磨さんやっぱりかのj(

夜久衛輔

リエーフうるせぇ!空気読め!

そんな感じで足早に去った 孤爪先輩のお友達。

「行こう」という先輩の言葉で 私達も歩き始めた。

涼風夏姫

せ、先輩って何部なんですか?

孤爪研磨

バレー部

涼風夏姫

バレー部!運動するんですね!?

孤爪研磨

まあ一応

孤爪研磨

好きではないけど

涼風夏姫

じゃあ何が好きですか?

孤爪研磨

ゲーム…かな

できるだけ違和感のない話を振って、

少しづつ孤爪先輩について 知っていく。

平静を装って話してるけど内心、

涼風夏姫

( ヤバい、今私孤爪先輩と2人で話してる?ワンツーマン? )

涼風夏姫

( 声めっちゃ良い、距離近い、横顔かっこいい、なんかもういい匂いする )

と変態をカマしていた。

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