主
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ー🐇目線ー
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僕はまろちゃんに問いかけた。 それほど仲がいいわけではないとはいえ、 成人男性が二人黙り込んで歩いてるのは怪しすぎる。
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おごってもらうつもりはなかったんだけど、 意外とまろちゃんが乗り気だったので お言葉に甘えようかなぁ~w
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嫉妬した様子は見えなかったけれど、 一応そうフォローしておく。 まぁ、いむくんはかわいいから、 僕じゃなくても彼のことを好きな人はいるだろう。 だから、結局まろちゃんのライバルは多いわけだけど。 いむくんの想い人はまろちゃんなわけだし、 大丈夫だと思うけど。
なんて心の中でごちゃごちゃ考えていて、 ふとまろちゃんからの返事がなかったことに気づく。 彼の性格なら、二言三言、文句が帰ってきてもおかしくないのに。 …不審に思いつつも、となりにいる彼のすがたを見ると。 __呆然と、たたずんでいた。
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そう言って彼がさした先には、 たしかに、ないむがいた。 …でも、それはふつうに立っているんじゃなくて。 ないちゃんがいむくんのこと、壁ドンしてたんだ。
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ギリギリ絞り出したような声。 まぁ当たり前だろう、彼はいむくんのことが好きなんだから。
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ないちゃんは腐男子だし、 違う可能性の方が高いけど。 でも、あり得ないわけではない。 だって、ずっと「いむって可愛いよね」って言ってくるし。 可愛いとは思うけど、 さすがに何回も言われたら疑ってしまう。
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何かフォローしようとしたけれど、 どうにも言葉が出て来なくて、 僕らは黙って集合場所へ戻った。
集合場所
ー💎目線ー
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アニキが明るく声を掛けてくれる。 初兎ちゃんといふくんは、 どこか気まずそうに立っている。
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急にいふくんが声を荒らげる。 …え?怒ってる?? って言うか、何してたかなんて、 いふくんも知ってることでしょ? さっきまで見てたんだから。 そう言いたかったけれど、何も言い出せない。
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ないちゃんがこっちを見てくる。 いふくんのことで泣いてたなんてとても言えない。 僕は黙ってうなずいた。
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いふくん、やっぱりどこか怒ってる…? でも、ないちゃんも僕も、 全然彼に関わってないし…。 まずまず、ああいう状況を見たからって、 怒ること何もないだろうし。 …だって、いふくんは僕のこと嫌いなんだから。
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僕が頑張って絞った言葉に、 ないちゃんはすぐ賛成してくれた。 …でも、少しだけ。 いふくんのイライラが増した気がしたのは…なんでだろ?
アクセサリーショップ
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みんなが楽しそうに買い物をしているのを見て、 俺はひっそりため息をつく。 昨日からずぅっと自己嫌悪に陥っている。 そもそも嫌いとか言っちゃったし、 それを謝る前にないこに嫉妬してるし……。 本当、俺ってダメな奴だな、って思う。
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せっかく声を掛けてくれた初兎にも、 こんな憎まれ口をたたいてしまう。 励ましてくれた相手なのに……。
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…そうなんだよな。 俺は合流したら即、謝るって決めたけど、 二人が仲よさそうに話すたびに嫉妬してしまって、 もうそれどころじゃなかったのだ。
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笑みを含んだ声でそう言われてイラっとする。 …でも、図星なんだよなぁ。
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……はぁ。 深いため息を心の中でもついたとき、
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初兎に腕をつかまれて、重い腰を上げる。 すると、ないこがトンデモ発言をしてきた。
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てか俺が好きなのほとけだし。 そうやって言えたらいいのになぁ…。
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あわてて取り繕うと、ないこは神妙な顔をして、
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そうつぶやいた。
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俺はほとけやアニキも来た中で、 落ち込んでるところを見せられるわけなく、 どうにか軽口をたたいた。
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買い終わった
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みんなが帰る様子だったので、 俺はあわててほとけを引き留める。 …正直、色々あって素直に謝れるかわかんないけど。 それでも、誤解は解いておかないと。 そう思いながら言うと、 初兎が目配せしてきた。 頑張って、ということだろうか。 軽くうなずいておく。
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そう言って、俺は人気のないところへ移った。
ー💎目線ー
えーっと……。 「話したいことがある」って言われて、 こんな人気がない所へきたけど。 いふくんは、いっこうに口を開こうとしない。 …僕から言ってみるか。
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僕の名前を呼ぶ彼の声は、 やっぱりどこか険しくて。 何言われるんだろう…、とびくびくしてしまう。 けれど、彼の口から出たのは意外な言葉だった。
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思わず気の抜けた声をだしてしまう。 …でも、当たり前でしょ? 何急に「ごめん」って! 何に対しての「ごめん」?
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そう説明されて、納得がいく。 と同時に、胸の中に温かいものが広がっていくのを感じた。 正直、彼が謝ってくれたことは、 ちょっと、いや、かなり嬉しかった。 本心じゃないって否定してくれたのも、 少なくとも嫌われてはいないって期待できるし。
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そういえば昨日の電話でも、 えらく体調のことを心配されたなと思いだす。 ただいつ聞き出すのか迷ってただけなんだけど……
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全然悪くなかったのに、心配してくれて。 僕の中での「好き」の気持ちが、ますます増していく。 …けれど。 彼が好きなのは初兎ちゃんで。 僕に謝ったのも、他意はないんだろう。 欲張りすぎだって、わかってるけど。 …どうしても、いふくんに「好き」って言われたい…
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駅
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あの後、ないちゃん達と合流して、 駅まで来た。 その間、いふくんと初兎ちゃんは、何かを話してて。 そんな姿を見るたび、きゅぅっと胸がしまるのを感じた。
「嫌い」って言われて。 でも、謝られて。 前よりもっと、初兎ちゃんへの、 嫉妬の気持ちが大きくなった気がしてしまう。 …いふくんは初兎ちゃんが好きなんだから、 「嫌い」って言われたままでも、 良かったのかもしれないな。 さっきあんなに喜んだのが噓のように、 僕はすっかり気持ちが沈んでしまっていた。
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いふくんとアニキ以外は、 電車じゃなくて歩きで帰るから、ここでお別れだ。
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そんな沈んだ気持ちを悟られないよう、 笑顔で手を振る。 いふくん達の姿が見えなくなった。
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二人もあっという間に見えなくなって。 ないちゃんと二人きりになった。
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ないちゃんが、おもむろにそう言った。 その表情から、大事な話だと悟る。 …でも、何だろ? いふくんとの話かな…?
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案の定、いふくんの話。 でも、これは謝られることじゃないよね。
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これは、本心。 誰かに相談できて、少し楽になったんだ。
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ぴったり言い当てられて、ビクッとする。 見抜かれてたなんて……! 僕ってそんなわかりやすいかな?
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もう全部バレバレなんだけど! ほんっと恥ずかしいっ……!
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嫉妬作戦……? それって、二次元創作とかでよく出る、 相手を嫉妬させて堕とす、みたいなやつだよね?
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確かに、好きになってもらうには、 手っ取り早い方法かもしれない。 ……でも。
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二人の、仲よさそうに歩いている 姿が脳裏をよぎる。 隣にいるのは、僕がいいって思ったことも。 ……たしかに、やってみるだけ、 アリかもしれない。
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どうにか頑張って、 いふくんの隣にいられるといいな…。 そう思いながら、僕は帰路についた。
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主
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コメント
5件
青組が好きだけどないむも推せるんよ!どっちも良き!どうしよぉ〜!?
えっ尊 ないむも推せる! でもやっぱ青組か〜? どうだろ、続きが楽しみ
ぁー!!!! 可愛い!!!! ないむもいいけど青組推したいッッ!! 青組、ないしょーがいいな(((