テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
312
ホクロの住民
36
278
#学校
より
84
卒業式の日。
俺は、
ずっと好きだった美月に告白した。
何度も振られた。
何度も諦めようとした。
それでも、
好きだった。
だから、
これが最後の告白だと思っていた。
蓮
美月は、
しばらく黙っていた。
そして。
美月
そう言った。
蓮
美月
何度聞いても、
信じられなかった。
蓮
美月
美月は、
少し恥ずかしそうに笑った。
美月
蓮
俺がそう言うと、
美月は笑った。
美月
美月
美月
美月は、
俺の手を握った。
美月
俺は、
その手を握り返した。
蓮
卒業式の日。
俺たちは、
付き合い始めた。
でも。
俺には、
一つだけ不安があった。
今までの俺たちは、
ずっと友達だった。
付き合ったら、
何が変わるんだろう。
次の日。
俺は朝からスマホを見ていた。
美月から、
メッセージが来ていた。
美月
いつもと同じ。
でも。
昨日までとは違う。
俺は、
少し考えてから返信した。
蓮
しばらくして、
美月から返事が来た。
美月
その一言を見て、
俺は固まった。
蓮
美月
蓮
美月
そのメッセージを見た瞬間。
俺は、
一人で笑っていた。
昨日まで、
ただの友達だった。
恋愛対象外だった。
何度も振られた。
それなのに。
今は、
美月の彼氏だった。
美月
蓮
美月
俺は、
すぐに返信した。
蓮
送ったあと、
少し恥ずかしくなった。
すると。
美月
蓮
美月
蓮
美月から、
笑っているスタンプが送られてきた。
それから俺たちは、
何度も会った。
一緒にご飯を食べた。
映画を見た。
くだらない話をした。
付き合う前と、
やっていることはあまり変わらなかった。
でも。
手をつなぐようになった。
名前を呼ぶとき、
少しだけ意識するようになった。
メッセージの最後に、
おやすみ
だけじゃなく。
好き
と送るようになった。
ある夜。
俺は、
美月にメッセージを送った。
蓮
少し考えてから、
続けて送った。
蓮
すぐに既読がついた。
でも、
返信が来ない。
俺は、
余計なことを言ったかと思った。
数分後。
美月
蓮
美月
蓮
しばらくして。
美月
蓮
美月
俺は、
スマホを見ながら、
また笑っていた。
そのとき。
ふと思った。
俺は、
この言葉を聞くために、
何度も振られたのかもしれない。
何度も傷ついた。
何度も諦めようとした。
それでも、
諦めなくてよかった。
数ヶ月後。
俺たちは、
久しぶりに高校の近くを歩いていた。
桜の季節だった。
卒業式の日と、
同じような景色。
俺は、
ふと立ち止まった。
美月
美月が振り返る。
蓮
俺は、
少し笑った。
蓮
美月
美月は、
少し恥ずかしそうに笑った。
美月
蓮
美月
蓮
美月
俺は、
少し不満そうな顔をした。
すると。
美月が、
俺の手を握った。
美月
蓮
美月
俺は、
何も言えなかった。
蓮
美月
蓮
美月
蓮
美月は、
少しだけ俺の方を見た。
そして。
小さな声で言った。
美月
俺は、
笑った。
蓮
美月
蓮
美月
蓮
美月は笑った。
俺も笑った。
最初は、
恋愛対象外だった。
何度も振られた。
一度は、
もう二度と話せないと思った。
それでも、
俺は彼女を追いかけた。
そして今。
俺の隣には、
あの頃ずっと好きだった女の子がいる。
美月は、
俺の手を握ったまま歩いている。
美月
蓮
美月
俺は、
少しだけ驚いた。
そして、
笑った。
蓮
美月
蓮
美月は、
俺の肩に少し寄りかかった。
俺は、
彼女の手を握り返す。
恋愛対象外だった俺が。
何度も振られた俺が。
最後には、
彼女の隣にいる。
人生って、
何が起こるか分からない。
だから。
もしあの日、
諦めていたら。
もし二度目の告白をしなかったら。
もし『恋愛対象外』という言葉を聞いて、
本当に諦めていたら。
今の俺たちは、
いなかった。
だから俺は、
これからも忘れない。
あの日、
彼女に何度振られても。
何度傷ついても。
それでも、
好きだったことを。
そして。
今度はもう、
追いかけるだけじゃない。
彼女と一緒に、
同じ道を歩いていく。
恋愛対象外だった君へ。
俺は今も、
君が好きだ。
そしてきっと。
これからも、
君の隣で。
コメント
1件
わああああ待って待ってっ!! ついに両想いになったね…!!😭💕💕💕 「恋愛対象外」から始まって、何度も振られて、それでも好きでい続けた蓮くんの気持ちが報われて本当に良かったよ…! 卒業式の「私も」のシーン、思わず声出たよ マジでやったー!って叫んだ🏆 「好き」っておやすみの後に送るのとか、急に彼氏っぽいこと言うのとか、そういう不器用な距離の縮め方にキュンが止まらなかった…👼💘 最後の「これからもずっと一緒にいようね」がめっちゃ刺さったよ… かんゆさん、こんなに尊い恋愛をありがとうございます…!!🌸✨