桃赤
俺には3歳年上のお兄ちゃんがいる
桃兄って言うんだ!
桃兄はすごく優しい
でもそんな優しさが、たまに俺の心を傷つける。
赤
桃兄!
桃
赤!どうした?
赤
ん~ん!読んでみただけ!
桃
なんだー!ヨシヨシ
赤
エヘヘ
桃
俺はこれにしよーかなー?
桃
赤はなににする?
赤
じゃあオムライスにする!
桃
オッケー!
桃
ベルならすぞー
お店の人
はい。ご注文をお聞きします。
桃
ハンバーグとオムライスで。
お店の人
かしこまりましたー。
お店の人
すごくお似合いなカップルさんですね!
お店の人
羨ましいです!
赤
!!
カップルだって!嬉しいぃぃ!
赤
えっと-…
桃
カップルではないですよ ニコ
桃
兄弟です。
赤
っ…!
なんでそんなきっぱり言うのかな…
確かにそうなんだけど…
お店の人
あっ、そうでしたか…すみません
そうだよね…俺たちの関係はただの兄弟
付き合えるわけない…
一番近いようで、一番遠い存在
ねぇ、桃兄。
もし、俺が桃兄と違う形で会うことができていたら
付き合えていたのかな?
赤
ポロポロ
桃
赤…?どうしたんだ?
赤
ううん…なんでもないニコ
桃
何かあったら言えよ。
赤
うんニコ
こんなこと、言えるわけないよ
もし桃兄に彼女が出来たら、素直に喜べるようにしよう。
それが俺の役目なんだから