冷慈
もうそろそろあいつらが来る頃だからな…
冷慈
いっそのことここで魔法陣を生成して…この青髪を…
レッド
誰を…連れて行く気だ…?
冷慈
…起きていたのか
冷慈
そんなの決まっている,そこの青髪の…
レッド
俺が行く
冷慈
…はっ?
冷慈
お前…今なんて…
レッド
俺が代わりに行くって言ったんだよ
冷慈
お前はいけない,いけるのはこいつだけで…
レッド
最初…お前言ってただろ…
レッド
「お前らのうちどっちかを」…「兄弟のうちどっちかを」…ってな…
冷慈
…
冷慈
怖く…ないのか…?
冷慈
何があるのか…お前は何も知らないのに…
レッド
へぇ〜敵なのに情を向いてくれるんだな
冷慈
別に…そんなんじゃ…
レッド
正直いうと…不安はある
レッド
だけど…
レッド
この前もこいつは…それくらい…怖い目に遭ってるんだ
レッド
それを何度も体験させるのは…
レッド
こいつ…耐えられないだろうしな
レッド
それに…こんな面白そうなこと…
レッド
もう二度ど…できないかもしれないだろ?
冷慈
…
冷慈
……
冷慈
………
冷慈
…分かった
冷慈
それじゃあ術を解こう…お前のだけこいつより強めにしてたからな
レッド
あぁ…
冷慈
それじゃあ俺は魔法陣を生成する…
冷慈
その間…絶対に…逃げるんじゃないぞ…
レッド
分かってるって…
冷慈
…
冷慈
最後に…お話ししててもいいからな…
レッド
…そうか
レッド
…
レッド
昔から…そうだった…
レッド
何かがあったら…兄貴である俺が助けていた
レッド
離れる前からも…再開した後も…ずっと…
レッド
絶対に…お前を守ると誓った…
レッド
でも…またこうして…離れ離れになるなんてな…
レッド
本当…トラブルメーカーだよ…お前は…
ブルー
…
レッド
いつもなら…こんなこと言わないけど…
レッド
最後くらい…
レッド
カッコつけて…行かせてくれ…
レッド
…さっきも言ったが,俺はずっとお前を守ってきた
レッド
何があっても…ずっとだ…
レッド
ってか…お前が俺を助けてくれたこともないよな
レッド
俺がいなくても…みんながいる
レッド
俺がいなくなったら…パシリもなくなる…
レッド
お前に取っては…いいのかもしれないな…
レッド
俺のことは気にしないで…
レッド
自分の…思うように動けよ…
レッド
だから助けに来なくてもいい…いや,助けに来ないでほしい
レッド
それで…お前らが酷い目にあったら…
レッド
俺のこの決意…無駄になっちまうしな…
レッド
…この間はお前が体張ったんだ
レッド
次は…兄貴である俺が…体を張る番だ
レッド
でも…これだけは…お前に言わせてくれ…
レッド
「━━━━━━... ━━...」
レッド
「━━━...━━━━━━━...━...」
ブルー
…
冷慈
…
冷慈
準備が完了した…
冷慈
この中に…入れ…
レッド
あぁ…
レッド
今言ったこと…聞こえてなくても…絶対忘れるんじゃねぇぞ…(ボソッ)
ヒュン!
冷慈
...
冷慈
また...同じになるのか...
冷慈
どこへ行っても...
ヒュン!
ブルー
…
ブルー
………
ブルー
………………
ブルー
兄…貴…
ブルー
行かない…でく…れ…よ…
ブルー
もう…俺のま…えから…
消えないで…