明莉
ねぇひなー
雛
なーにー?
雛
あかり、どったのー?
明莉
いやさ、今日私のクラス、3限目音楽室だったから移動してたんだけど、
明莉
その時に私の事後ろから呼んだ?
雛
えー?
雛
私教室にいたよ?
雛
だから私じゃないー
明莉
や、やっぱりそうなの?
雛
私みたいな声がしたの?
明莉
ううん
明莉
誰もいなかったの。
雛
は?
明莉
だから、呼ばれて振り返ったのに、誰もいなかったの!
雛
え、なにそれ?
雛
誰かの嫌がらせなんじゃないの?
明莉
わかんない…
明莉
でも、みんな知らないって言うの。
雛
なんて言われた?
明莉
えっと…
明莉
後ろから小さな声で、桜木って呼ばれたの。
雛
え、名前じゃないの?
明莉
うん、苗字の方で呼ばれた
雛
ふーん…
明莉
ふーんってなに!
明莉
こわくない!?
雛
いや、怖いけどさ…
雛
別に実害は無いんでしょー?
明莉
ま、まぁ…
雛
ならいいじゃん。
明莉
そ、そうだよね…気のせいかもだし。
その日の夜
明莉
ねぇ!どうしよう!
雛
なにー?
明莉
今、勉強しようと思って、勉強机座ろうとしたんだけど…
雛
けど?
明莉
雛
え?けど何?
明莉
チョーク…
雛
チョーク?
明莉
チョークが私の机の上に置いてあるの
雛
え?それだけw
明莉
それだけってなに!
明莉
誰もこのチョークのことを知らないの!
雛
とか言っときながら、明莉が知らない間に持って帰っちゃってたんじゃない?w
明莉
私、今日はチョークに触ってないもん…
明莉
ねぇ雛…怖いよ
雛
大丈夫だって!
明莉
今日だけで奇妙なことが2回もおきてるのに…
明莉
怖くないわけないでしょ?
雛
単なる偶然でしょ?大丈夫!
明莉
ほんと?
雛
うん!まぁ、もし怖くなったらまた連絡して?
明莉
うん、ありがとう雛。
翌日
明莉
どうしよう雛
雛
またチョークとか、話しかけられた話ー?
明莉
昨日よりハッキリと声が聞こえたの…
明莉
それにね…
明莉
チョーク、短くなってた
雛
え?
明莉
もしかして、私の寿命なのかな?
雛
ちょっと明莉、考えすぎだって…
明莉
だって、あのチョークは昨日捨てたはずなの!
雛
え…マジ?
明莉
ほんと!
雛
うそ、信じられない…
明莉
チョーク、3分の2くらいになってたの
雛
え…怖っ
明莉
どうしよう!私死ぬの?!
雛
きっと大丈夫だから!
雛
そうだ!
雛
明日の放課後、帰ってから遊ばない?
雛
気が紛れるかも!
明莉
……うん、そうだね
翌日
明莉
雛、助けて!
雛
どうしたの?
明莉
家帰ってチョークを確認したら、もう少ししか無いの!
明莉
それにさっきから、耳元でずっとなにかが呟かれてる気がして…怖いの!
雛
落ち着いて明莉!
雛
とりあえずうちにおいで!
雛
落ち着いて話をしよう?
明莉
うん、うん…
明莉
あっ…
明莉
どうしよう…!落としたチョークを野良猫がくわえてっちゃった!
雛
えっ…!?
明莉
あれが私の寿命なら、取り返さなきゃ!!
雛
明莉!先にうちきなって!
雛
あかり?
雛
スマホみてないの?
雛
あかり!!!?
雛
あ…う、そ
雛
粉々になって…なくなっちゃったんだ…
雛
それと同時に寿命も来たんだね…
雛
あれ?今誰か私の事呼んだ…?あれ?私、チョークなんて持って帰ってきてたっけ……