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#いじめ→愛されかも…?
コメント
1件
夜が明けた
予言の国の朝は静かだ。
白い石畳に、柔らかな光が落ちる。 城の塔に掲げられた旗が、ゆるやかに揺れる。
らっだぁは、退屈そうに外を眺めていた。
らっだぁ
青鬼は出ていない。 だが、彼の影はどこか濃い。
コンコン、と軽いノック。
金豚きょー
扉の向こうから、金豚きょーの声。
らっだぁ
入ってきたのは四人全員だった。
レウクラウドは穏やかな微笑みを浮かべ、 みどりは腕を組み、 金豚きょーは朝から元気で、 コンタミは静かに水紋を揺らしている。
レウクラウド
らっだぁ
みどり
みどりが淡々と返す。 らっだぁは笑った。
らっだぁ
コンタミが首を横に振る。
コンタミ
意味深な言い方。 らっだぁは肩をすくめ、立ち上がった。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょーが笑う。
――城下町。
市場は活気に満ちている。
焼き立てのパンの匂い。 水路を流れる透明な水。 子どもたちの笑い声。
レウクラウド
レウクラウドが説明する。 彼は完全に“王の顔”だ。 民が彼に気づき、頭を下げる。
国民
国民
彼は一人ひとりに視線を向け、柔らかく微笑む。 らっだぁはその様子を横目で見る。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょーが胸を張る。
金豚きょー
レウクラウドは苦笑する
レウクラウド
みどりが小声で言う
みどり
らっだぁの視線が、ほんの少し鋭くなる。 だが何も言わない。
――広場。
金豚きょーが光の魔法を展開する。 空中に光の鳥が生まれ、子どもたちの上を舞う。 歓声。
金豚きょー
子供
子どもが笑う。 らっだぁは腕を組む。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょーが誇らしげに言う。 その隣で、みどりの姿がふっと消える。 次の瞬間、屋根の上に立っている。
みどり
声だけが降ってくる。
らっだぁ
らっだぁが見上げる。
らっだぁ
みどり
淡々とした返事。
――城壁の上。
風が強い。 レウクラウドが炎を指先に灯す。 だがそれは熱くない。 淡く、優しい炎。
レウクラウド
彼は炎を広げ、空中に結界を描く。
らっだぁ
らっだぁ
一瞬。 レウクラウドの指が止まる。 ほんのわずか。 だがすぐに、微笑む。
レウクラウド
炎はゆっくり消える。 らっだぁはそれをじっと見つめる。
らっだぁ
――水路沿い。
コンタミが立ち止まる。 水面が揺れる。 そこから、細い水の触手が生まれ、小舟を押して進ませる。
らっだぁ
らっだぁが素直に言う。
コンタミ
コンタミ
らっだぁ
コンタミ
コンタミの目が一瞬だけ深くなる。 らっだぁは笑う。
らっだぁ
コンタミ
らっだぁ
即答。 みどりが屋根から降りてくる。
みどり
――昼。
城の庭園。 五人は木陰に座る。
金豚きょーがパンをかじり、 みどりは静かに水を飲み、 コンタミは水面を指で弾き、
レウクラウドは穏やかに空を見ている。 らっだぁは寝転んだ。
らっだぁ
レウクラウド
らっだぁ
素直な声。 四人がわずかに目を見開く。
金豚きょー
金豚きょーがにやにやする。
金豚きょー
らっだぁ
らっだぁは目を閉じる。
らっだぁ
みどりは皮肉っぽく笑う。
みどり
らっだぁ
沈黙。 風が吹く。 レウクラウドが静かに言う。
レウクラウド
らっだぁ
レウクラウド
本音。 一瞬だけ、本当の声。 らっだぁはそれを聞き逃さない。
らっだぁ
レウクラウドは笑う
レウクラウド
その笑顔は完璧だ。 らっだぁはじっと見る。 青鬼が、影の奥で笑う。
だが今日は出てこない。 代わりに、彼は小さく言った。
らっだぁ
コンタミが目を細める。
コンタミ
らっだぁ
コンタミ
水面に映るのは、五人の影。 燃える未来は、まだ遠い。 だが確かに、火種はある。 らっだぁは起き上がる。
らっだぁ
金豚きょー
金豚きょーが即答する。
みどりがため息
みどり
レウクラウドが微笑む
レウクラウド
コンタミが小さく呟く。
コンタミ
その声は誰にも届かない。 空は青い。 穏やかだ。 だが予言は消えない。
――この国は、いつか炎に燃える。
その中心にいるのは、王。 けれど今は。 五人の笑い声が、庭園に響いていた。 らっだぁは思う。
らっだぁ
予言は、正しいのかもしれない。 そして物語は、ゆっくりと熱を帯び始めていた。