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私は◯国の第一王子
小さい頃から慕われて 自分も国民に寄り添って生きてきた
でもzm王... zmさんとだけは
普通の子供と同じ様に遊んで 勉強して 一緒に怒られて
一緒に笑い合って
1人の子供として 親友として 生きることが出来ていた
いつからだっただろう
親友が "α“にしか見えなくなったのは
Z m
今日も王宮の外から私を呼ぶ声が聞こえる
全く... 自分が国の王だという事を 自覚してるんだろうか、あの人は
呆れつつ 王室のドアを開ける様執事に指示する
Em
Em
ガチャン
Z m
Em
Z m
Z m
Em
Em
Em
Z m
Em
Em
Z m
Z m
ほんと久しぶりですよ
貴方が王になって以来なんですから
zmさんとは幼い頃からずっと仲良しだった
◯国の現王と⭐︎国の前王が従兄弟関係っていうのもあって同盟とか戦争とか ずっと助けあってきた
私達もお互いの王宮に遊びに行って 遊んだり勉強したりしていた
一緒に怒られて 一緒に泣いて 一緒に笑い合って
私達は親友だった
zmさんの父親である前王が暗殺によって 急死したのは zmさんが23になった時
⭐︎国はもちろん◯国も他の国々も 悲しみに暮れた
zmさんもその日はひとしきり泣いた
母親はzmさんが5歳になるのを待たずに 病死したから
たった1人の親がいなくなって 絶望し途方に暮れていた
でもそこからのzmさんは強かった
王位即位式は葬式の次の日に 速やかに始められた
前王を暗殺した輩が捕まった時も 処刑の合図はzmさんが担当していた
犯人は反◯国家だったらしい
⭐︎国の王を狙えば◯国の王が動く
それを見計らって⭐︎国を狙ったという 魂胆だったのだ
それを先に予想したzmさんは すぐに◯国に護衛を送ってくれた
◯国からも他の国々からも 素晴らしい判断だと賞賛され zmさんの地位は瞬く間に高くなった
私の手なんか届かないくらい
Z m
Em
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Em
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Z m
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Em
Z m
Z m
Em
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Em
Z m
私はzmさんの目の下に出来た 薄めの隈を指す
色的にコンシーラーか何かで隠したんだろう
メイクとか苦手なのに 強がって...
その一生懸命に隠している姿も愛おしい
本当なら 今にでも抱きつきたい
首を噛んで貰いたい
ぐちゃぐちゃにされたい
でも彼はα 私はβ
絶対に交われない 運命の関係
そして彼は王だ
即位してから三年 そろそろ伴侶探しが急がれてくる
彼の事だから 私の様な王子がちらついては お見合いなんか出来やしないだろう
私は隠さなければいけない この恋を
自分の気持ちを
Z m
彼がそう声をかけてきたのは数時間前
事あるごとに考え事をする私に見兼ねたのか はたまた飽きたのか
幼い頃よく遊んだ丘に足を進めた
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嬉しい
とても嬉しかった
好きな人に 綺麗と言われ嫌な人はいないだろう
私の中に恥ずかしさと嬉しさと 血が沸騰した様な謎の感覚が 入り混じった
Z m
貴方は気づいてないかもしれないですけど
貴方も充分真っ赤ですよ
第一章 完