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鬼月
鬼月
鬼月
私は洞戸鬼月。12歳の平凡な中校生だ。最近、姉が思い悩んでいる。それが気掛かりで、いつもいつも悩んでいるのだ。
友達関係は案外良い方だと私自身は思っている。いつも、私合わせて3人組で、皆にも愛されている。だから、迷惑を掛けたくないのだ。
今日はその友達と遊びに行く日。背筋をぐーっと伸ばし、立ち上がる。
鬼月
ノリノリ気分で、私は家を後にした。
鬼月
お母さん
鬼月
お母さん
亡くなったわ……
鬼月
お姉ちゃんが亡くなった そんな現実に逃げたくて、早3年。私も高校生の15歳。…本来なら、今日はお姉ちゃんが20歳になる日だ。
辛くて、学校に帰るのが遅くなった。寝てしまっていた。はぁ、と溜息をついて、ケーキ屋を見る。
本来なら、ここで買っていたはずなんだ。毎年恒例行事、みたいな。そんな、悲しい事を考えるよりも先に、何かが視界に入った。
首から血が噴水のように溢れ出している、頭のない怪物。周りには錆びた剣が浮かんで、客の首をその剣で吹き飛ばす。
遂に頭がおかしくなったんじゃないか、そうとでも思いたかった。でも、今日に限って、怪我をした痛みがまだ残っている。現実だ、何て、ハッキリ認識してしまった。
鬼月
化け物が近付いてくる。逃げなきゃ、そう感じたのに、足が動かない。完全に竦んじゃっている。やっと死ねるんだ。やっとお姉ちゃんに会えるかな。そうも、思った。
キイイイイイン
鬼月
誰かが、剣を弾いた。私を守るようにして、だ。その人は、余裕の笑みを浮かべ、草刈りで使うような鎌を化け物に振る。苦しそうな悲鳴が聞こえ、灰になり消えてしまった。
???
鬼月
???
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
洞戸雪菜(ドウト セツナ)、ずっと思い悩む、大切な姉の名前。どうしてこの人が知るのかは分からないが、とにかく、関係者?私は、すぐ様食い付いた。
鬼月
らっだぁ
鬼月
当たり前だ。知る筈がない。分かっていたはずだ。あんなの、ほぼ八つ当たりに過ぎない。馬鹿みたいだ。
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
鬼月
らっだぁ
らっだぁ
鬼月
あんな魔獣と呼ばれる生物に襲われれば、死ぬなんて驚くことじゃない。支度もない妄想が、何度も脳内を過ぎる。怖い。そう感じ、手が震える。
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
その一言で、私は確信が着いた。嘘をついているようには見えない。私はお母さんに「友達の家に泊まりに行く」と一言言い、らっだぁさんに着いて行った。
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
そう呑気にらっだぁさんが歩く中、後ろから殺気を感じた。私は咄嗟に後ろを振り向くと、間近でナイフを此方に向ける人が居た。気付けば、私に殺意を向ける人は4人居た。
???
???
???
???
らっだぁ
???
殺意を向けられたのが、嘘みたいに殺意が消えた。私からの目線でしか見れなかったが、良く考えれば皆、らっだぁさん思いで、綺麗な友情だ。
らっだぁ
レウクラウド
鬼月
怖すぎる。何か、無言の圧というか、なんと言うか……怖い。 だが、黄色いフードを被った人と緑のフードを被った人よりかはまだマシと言えるだろう。
コンタミ
鬼月
確かに、考えてみればらっだぁさんは警戒心が強いようには見えない。それを「支える」と言う所がとても仲間思いに感じた。
緑色
緑色
鬼月
本当に、警戒心しかないようなほど、殺意が溢れ出ている気がする。怖いけど、凄く仲間思いな所が嫌いになれなかった。
ばどきょー
……何だか、それだけ言われると申し訳なく感じる。でも、何度も言うが、やはりこの人達は仲間思い。そんな所に、ほっとした。
らっだぁ
レウクラウド
レウクラウド
鬼月
また、恐怖心が湧きそうだったのを堪えた。これ以上、負担をかければどうなるか分からない。怖い。小さく深呼吸をして、息を整える。
ばどきょー
らっだぁ
コンタミ
緑色
レウクラウド
鬼月
ばどきょー
突然、ばどきょーさんが私の事をおんぶする。それだけ、息が整っていなかったのか。最悪だ。心配かけてしまった。
謝ろうとすると、「喋んな」とばどきょーさんが言う。警戒心が強いとはいえ、この中で1番思いやりが強いと言えそうなくらい優しいな。
何だか、落ち着く。今にも寝てしまいそうだ。ウトウトしていると、何かの声が聞こえる。
???
らっだぁ
緑色
コンタミ
私の意識が途切れる前に聞こえた声は、これだけだった。
鬼月
コンタミ
鬼月
突然、コンタミさんが私の顔を覗く。その瞬間、ばどきょーさんにおんぶして貰って更には寝てしまった罪悪感が押し寄せる。
鬼月
コンタミ
鬼月
コンタミ
鬼月
コンタミ
鬼月
約17歳とは言え、20歳から3歳は離れている。つまり、未成年者に違いない。それはいいのか?と少し疑問を持つ事もあるが、私が何か言えた事じゃない。私は、小さいベランダに出た。
鬼月
ばどきょー
鬼月
ばどきょー
鬼月
ばどきょー
やっぱり、何気にきょーさんは優しい。私は素直に笑った。きょーさんは私を見て、ちょっと寂しそうな表情を浮かべる。何があったのか、と聞きたかった所で、きょーさんから話してくれた。
ばどきょー
鬼月
ばどきょー
ばどきょー
そう言って、またタバコを吸う。きょーさんも、お姉ちゃんの事を知っているという事だ。少し心苦しかったが、詳しく聞こうと思ったその時、ベランダの戸が開く。
レウクラウド
ばどきょー
鬼月
突然の事で、声が上ずる。きょーさんはお姉ちゃんの事を知っていて、皆も昨日の反応を見るとそうらしい様な気がした。私ときょーさんは、ベランダを後にした。
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
緊張した。でも、これでお姉ちゃんの関係性が聞ける。私は息を飲んで、らっだぁさんの話に耳を傾けた。
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
鬼月
確かに、私の誇れるお姉ちゃんは、そんな性格をしていた。カッコよくて、信じられて、強くて、優しくて……この人が助けられたのだと思うと、また少し寂しくなる。
らっだぁ
緑色
らっだぁ
鬼月
レウクラウド
鬼月
ばどきょー
鬼月
ここで諦めればお姉ちゃんの死因を気付けないまま生きるのだろうか。それだけは嫌だ。でも、本当に命をかけれるか?何も出来ない自分は、結局何も聞かずに死ぬんじゃないのか?
何度も何度も思考がループする。でも、それでも…このまま知らないなんて、嫌だ。らっだぁさんのあの感じだと、心当たりはあるかもしれない。
この空いた心を埋めるべく、私は勇気を振り絞って言った。
鬼月
???
突然、何処からか知らない声が届く。私の髪に風が当たり、風が吹く方向を見る。そこには、黄色い髪の「ペ」と書かれたパーカーを着た人物が居た。
鬼月
らっだぁ
鬼月
????
らっだぁ
らっだぁ
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らっだぁ
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レウクラウド
ばどきょー
緑色
コンタミ
鬼月
ぺんちゃん、と呼ばれた人の通り、魔獣ハンターは絶対に危険な事だと、そして、私が思うより辛い事だと、あの人の顔を見れば直ぐに分かった。
何も言い返せず、自分はただ、唇を噛み締めた。こんな行動にさえ、自分自身がダサく思えた。そんな時、らっだぁさんが此方を向く。結論は、案の定だ。
らっだぁ
鬼月
らっだぁ
レウクラウド
らっだぁ
鬼月
ただただ悔しくて、ただただ拳を握り締めた。私は少し申し訳なさそうなレウクラウドさんに着いて行く。後ろでは、ぺんちゃんと呼ばれた人まで、此方を悲しそうに見つめていた。
レウクラウド
鬼月
レウクラウド
鬼月
レウクラウドさんは、紙袋のような物から何かを取り出した。私を見送ると言うだけなのに、紙袋を持っているのは不思議に思ったが、そういう事かと一目で分かった。
鬼月
レウクラウド
鬼月
レウクラウド
鬼月
私は、恐る恐るマフラーを首元に巻いた。
鬼月
レウクラウド
鬼月
レウクラウド
鬼月
レウクラウド
鬼月
1つお礼をして、私は家に向かう。ただ、少し悲しくなった2日間、と言ったら良いのか、それとも、少しでも良かったと言える日だったのか。何方とも言えず、ただモヤモヤした。
どうも、涼月です。初めてYouTubeさんのアイコンをイラスト(許可貰った)にして見たんですけど、これはよろしいですかね?
ま、1番登場が無かった、名前は完全に出ていないあの人はフリーアイコンって調べて出てきたヤツ使ってるんですけど((((
まぁ、感想待ってます()
コメント
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└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!! キタキタ!! もう好き!始まりからして好き! おねえちゃぁぁん……やめてぇ……()初っ端からシリアスムードぶっ飛ばしじゃないですか…… そしてやめろきょーさん惚れる!!!!!()堕ちる!危ない!()
現在把握済みの設定 洞戸鬼月……姉を失った純粋な高校一年生。警戒心が強く、運動はボチボチ。頭は平凡並。 洞戸雪菜……鬼月の姉。鬼月が12の時に亡くなった。死因は__。いつも赤いマフラーを付けている。