テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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彼岸湊の事件簿

第8話 - 絶海の孤島篇3

2020年10月11日

#ミステリー

#探偵

#高校生

日向

午前11:03 1階談話室

湊は悠とアリスを連れて、談話室に戻ってきた。

早苗

湊お嬢様、蘇芳様達は見つかりましたか？

湊

うん。

早苗

ふふ、それは良かったです♪

和真

おお、待っていたよ。

悠

すいません和真さん、ちょっと色々ありまして…。

和真

気にしないでくれ。

和真

アリスちゃんも、屋敷の中は見て回れたかい？

アリス

はいです！とっても素敵な御屋敷でした！

和真

はは、それを聞いたらお爺様も喜ぶよ。

和真

楓姉もそう思うよね？

楓

…ええ、きっと喜ぶと思うわ…

湊

…

その時、談話室の扉が開けられ、朱音が入ってきた。

朱音

和真様、次男家の皆様がご到着されました。

薫

やぁやぁ諸君！久しぶりだ。

和真

薫叔父さん久しぶりだね。

薫

おお、和真君元気にしていたかね？

和真

うん。薫叔父さんも元気そうだね。

薫

ああ勿論さ！この通り元気に溢れているよ！

薫

楓君も、元気にしてたかね？

楓

うん、薫叔父様。

美由紀

薫さん。あまりはしゃがないでください。

薫

ハッハッハ、それは無理な相談だな。

薫

可愛い甥達の顔を見て、落ち着ける訳が無いだろう？

美由紀

はぁ、全く…

美由紀

湊ちゃんに、悠君も元気にしてた？

湊

うん、美由紀叔母さんも元気そう。

悠

はい。

薫

おお、湊君！悠君！

悠

お久しぶりです薫さん。

薫

ああ、久しぶりだね。

悠

すいません、毎年来てしまって。

薫

なぁに、気にすることないさ。

薫

自分の家のように、寛いでくれ。

悠

はい、そうさせてもらいます。

渚

悠くーん、久しぶり。

悠

うわ、渚か。

渚

何よ、うわって。

悠

そりゃあ、背後から急に出てきたら驚くだろう。

渚

急にじゃないよ、そっとだよ。

湊

どっちも一緒でしょ。

渚

んー？湊は、私が悠君に近付いてる事を怒ってるのかな？

湊

…別にそんなんじゃない。

渚

じゃあ、悠君の事は嫌いなんだー！

湊

そ、そんな事言ってない…

渚

あははー冗談だよー…ってあれ？その子は？

少女はアリスを見て言った。

薫

ふむ、確かに見たことない子だね。

薫

湊君の連れかい？

湊

うん、この子はアリス。私と悠の友達。

アリス

八雲アリスです！よろしくお願いなのです！

渚

へー、ちっちゃい子だねー。

渚

幾つなの？

アリス

16歳なのです！

渚

え、ってことは私達と同い年なの？

アリス

はいです！

渚

えぇ、信じられない…

渚

湊の隠し子なんじゃないの？

湊

…誰とのよ。

渚

悠君との。

悠

そんな訳無いだろう。正真正銘、俺達と同い年だ。

渚

あらら、残念。

湊

…何で私の方見るの。

渚

んー？だって、ねぇ？

湊

…

アリス

そ、それで、あなたは…

渚

あーごめんごめん、私は八重垣渚。

渚

で、こっちがお父さんの八重垣薫。

薫

よろしく頼むよ。アリス君。

渚

お父さんは、こう見えて小説家なんだよー。

薫

こう見えては余計だ、渚。

アリス

小説家…ほわぁ…！凄いのです！

渚

ふふん、でしょ？

渚

それでこっちがお母さんの…

美由紀

八重垣美由紀よ。よろしくね、アリスちゃん。

アリス

よろしくお願いしますのです！

渚

へぇ、元気な子だねー。

悠

ああ、元気すぎて困るほどにな。

湊

うん、一々動きがうるさい。

渚

ふふ、確かにそうかも。

アリス

ふぇ？

薫

はは、元気なのはいい事だ。

美由紀

ええ。

そこでまた、談話室の扉が開かれた。

叶

ねぇ、出迎えもなしなの？

叶

使用人達は何やってたのよ！

薫

おお、やっと到着したのか叶。

叶

したのか、じゃないわよ！

叶

使用人達は何やっていたのって言っているの。

叶

暑い中ずっと待っていたのよ！？

早苗

申し訳ございません。叶様達が到着したことを気付かず…

叶

申し訳ないじゃ無いわよ！

叶

メイドだったら、ちゃんと働きなさいよ！

朱音

はい、私達が未熟ばかりに、気付かず、申し訳こざいませんでした。

朱音

お飲み物をお持ち致しましょうか？

叶

ええ！早く持ってきて頂戴！

朱音

只今。

朱音は部屋から出ていった。

叶

全く！私を誰だと思っているの！

アリス

(あの人は何方なのですか？)

渚

(次女家の冴島叶。聞いた事ない？)

アリス

(…あ！あの世界的に有名な女優さんですか？)

渚

(うん、当たり。海外の有名な映画にも出てるんだよ。)

アリス

(ほわぁ…凄いです…)

渚

(うんまぁ、あの性格がじゃなかったら、完璧なんだけどね…)

アリス

(た、確かにちょっとこわいのです…)

拓瑠

やめないか、叶。

叶

はぁ？

拓瑠

彼女達だって事情があったんだ。そこまでキツく言う必要は無いだろう。

叶

なに？私に指図するつもり？

拓瑠

別に指図してる訳じゃない。彼女達が可哀想だって言ってるんだ。

アリス

(渚さん、あの方は…？)

渚

(拓瑠叔父さん。叶叔母さんの旦那さんだよ。)

渚

(拓瑠叔父さんは結構凄い歌手なんだ。)

アリス

(ほわぁ…叶さんに相応しい人ですね…)

渚

(人柄は拓瑠叔父さんの方が断然良いけどね｡)

渚

(って何で私が解説役みたいになってるのかな？)

アリス

(…何となくですかね…)

渚

(何となくで私に解説させないの。)

アリス

(あはは、ごめんなさい…)

悠

(お前達何で小声で話してるんだ？)

渚

(いやぁ、アリスちゃんが小声で話しかけて来たから、流れで…)

悠

(まぁ、確かにあの態度の叶さんの前で堂々と話しずらいのは頷けるな…)

アリス達が小声で話している間も、叶と拓瑠は言い争っていた。

叶

って言うかあのメイド遅くない！？

叶

何時まで待たせるのよ！

拓瑠

はぁ、少しは待っていられないのか？

慎一

そうだよ、母さん。少しは落ち着きなよ。

叶

私は散々待たされたのよ！？

叶

ただでさえ、待つのが嫌いだって言うのに…

慎一

はぁ、ごめんなさい皆さん。僕の母が…

薫

ふふ、慎一君が謝ることは無い。

アリス

渚さ…

渚

はいはい、分かってるわよ。

渚

あの子は慎一君。あの2人の子だよ。

叶

何勝手に謝ってるのよ！

叶

それじゃあ、私が悪いみたいじゃない！

慎一

ご、ごめんなさい…

拓瑠

おい、何も慎一に当たることはないだろう。

慎一

父さん、いいよ。僕が悪いから…

渚

なーに言ってるのよ。

渚

慎一君が悪い訳ないじゃない！

慎一

渚姉ちゃん…

渚

ね？アリスちゃん？

アリス

ふぇ！？

アリス

は、はいです！

叶

何よこの子。

渚

久しぶり、叶叔母さん。

渚

この子は八雲アリスちゃん。湊の連れだよ。

叶

はぁ？また変なの連れて来たの？

拓瑠

おい、その言い方は無いだろ？

渚

うん、今のはちょっと聴き流せないかな。

渚

その言い方だと悠君も変って事だよね。

叶

だって本当のことでしょ？

叶

兄さんが連れて来た、そこの変な奴が連れてきたんだから、どうせ変なのに決まってるでしょ。

渚

…！

渚

湊は変じゃないよ！

渚

湊の事悪く言わないで。

慎一

そうだよ！湊姉ちゃんは変じゃないよ！

叶

はぁ？変でしょ？だってこいつは血が繋がって…

拓瑠

…叶、いい加減にしろ。

叶

…

悠

湊、あまり気にするなよ。

湊

…うん、分かってる。

拓瑠

悪いな。うちの妻が酷いこと言ってしまって。

湊

ううん、気にしないで拓瑠叔父さん。

湊

そう思われても仕方がないから…

渚

湊…

そこでまたまた、扉が開かれる。

朱音

叶様お待たせ致しました。お飲み物です。

叶

ふん、遅いわよ。

叶

早く寄越しなさい。

朱音

はい、どうぞ。

叶は飲み物を強引に受け取る。

朱音

それと、唯子様がご到着されました。

和真

お、やっと来たね。

唯子

すまない、遅くなったね。

薫

おお、唯子姉さん。元気にしていたかね？

唯子

ああ、我が弟よ。

美由紀

お久しぶりです、唯子さん。

唯子

これはこれは、美由紀さん。いつも弟が世話になっているよ。

唯子

拓瑠さんもいつも叶が世話になっているね。大変だろう、そいつの相手は。

拓瑠

はは、久しぶりです、唯子さん。

唯子

うむ、それに姪や甥達も久しぶりだな。

唯子

元気にやっていたか？

和真

うん、元気にしてたよ。

唯子

ほう、それは結構、結構。

唯子

そんな君達には、半年早いお年玉をあげよう。

悠

(それはもうお年玉じゃないんじゃないか？)

唯子は、子供達に五千円ずつ渡した。

慎一

ありがとうございます！唯子伯母さん！

唯子

はっはっは、せめてお姉さんと読んでもらいたいものだかな。

唯子

ほら、君達にもだ。

唯子は悠とアリスにも五千円を差し出した

悠

え、いや貰えないですよ。

アリス

そ、そうです！私達は…

唯子

気にするな。この可愛い唯子お姉さんが、君達にあげると言っているだ。

唯子

素直に受け取りたまえ。

アリス

で、でも…

唯子

それとも何か？君があの八雲グループの一人娘だから、こんな端金は要らないってことか？

アリス

い、いえ！そんなことは無いです！

唯子

なら受け取りたまえ。

唯子

他人の厚意は悪意がない限り、受け取らないと逆に失礼だ。

アリス

そ、そこまで言うなら…

アリスは渋々それを受け取った。

唯子

ほら、悠君も。

悠

…分かりました。有難く受け取らせて貰います。

唯子

うむ。この優しい唯子お姉さんの厚意、受けいれてくれて感謝する。

結弦

なーにが唯子お姉さんだよ。

渚

あー！結弦君久しぶり！

結弦

久しぶり、渚。

結弦

それに湊と悠も久しぶりだな。、

悠

ああ。

湊

うん、久しぶり。結弦も元気にしてた？

結弦

まぁ、ぼちぼちだな。

湊

唯子叔母さん、相変わらずだね。

唯子

ふむ、お姉さんと読んでくれないか？

結弦

母さん、いい歳なんだからもういい加減…

唯子

まだ40代だ。それに私は可愛いからな。

結弦

まぁ、歳の割にしては綺麗だと思うけどさ…

唯子

なら、結弦も私の事をお姉さんって呼んでもいいんだぞ。

結弦

も、って誰も読んでないじゃないか。

唯子

ふむ、これから呼ばれる予定なんだ。

結弦

ってな感じで…はぁ、やれやれ…

湊

ふふ、でも満更でも無さそうだね。

結弦

ま、こんな面白い人が母親なら、退屈しないで済むからな。

唯子

結弦は素直じゃないなぁ、正直にこんな美人な母親で嬉しいと、言えばいい。

結弦

はぁ…

渚

やっぱり結弦君のお母さんって面白いね〜。

アリス

なんだか、素敵なお母さんですね。

結弦

良かったな母さん。褒められてるぞ。

唯子

ああ…結弦、こんな素敵な母親を持てて感謝するといい。

結弦

はいはい、日頃から感謝してるよ。

和真

ふふ、やっぱり2人のやり取りは見てて面白いね。

楓

…そうね。

和真

…

結弦

…それでそこにいる子は湊の連れなのか？

湊

うん。

アリス

八雲アリスです！

結弦

アリスか。あまり日本人には見えないが…

アリス

はい！私はハーフなので！

結弦

そうなのか。

結弦

俺は、八重垣結弦。

結弦

でこの、面白い人が、八重垣唯子。俺の母親だ。

唯子

そういえばまだ名乗ってなかったな。

唯子

八重垣唯子だ。中学校の教師をやっている。

唯子

言っておくが私はまだ独身だ。

アリス

へ？

結弦

ああ、俺は母さんの養子なんだ。

アリス

そうなのですか！？

唯子

うむ、結弦話していいか？

結弦

うん、もちろん。

唯子

結弦は親に捨てられたんだ。

アリス

…あ……

結弦

懐かしいね、確か俺が4歳だった頃に母さんが養護施設にやってきたんだっけ。

唯子

ああ、同じ学校の同僚に、近くに養護施設があるって聞いて、興味があって行ってみたんだ。

唯子

そして、その時に私の目を引いたのが結弦だった。

唯子

結弦は親に捨てられながらも、養護施設で1番元気に遊んでいた。

唯子

悲しくないのかって聞いたら、『養護施設の皆がいるから大丈夫』って答えたんだ。

唯子

凄い子だと思った。だが同時に、それは親がいないのが当たり前と認知していたからだと私は思った。

唯子

悲しみを知らないんじゃないかとな。

唯子

だから私は結弦を養子に迎えたんだ。

薫

うん、何度聴いてもいい話だ。

渚

そうだね。

湊

…結弦はこんないい母親を持ってるんだから、もっと感謝した方がいい。

アリス

(…湊さん…)

結弦

ああ、日々感謝してるよ。

結弦

本当に母さんに出会えて良かったと思ってる

唯子

はっはっは、もっと感謝するがいい。

結弦

…これがなければね…

渚

あ、あはは…

唯子

…だからこそ、私はさっきの発言が許せないんだ。

唯子

叶。

叶

…

唯子

私はがっかりだよ。我が妹がそんな事を言ったなんてな。

唯子

ましてや、湊君にな。

結弦

…

叶

…ふ、立ち聞きなんて趣味が悪いわね。

唯子

偶、聞こえただけさ。

唯子

朱音君がここへ案内してくれた時にね。

叶

…で、何が言いたいの？

結弦

…取り消してあげてくれないか、湊の事を変って言ったの。

唯子

…だそうだ。

叶

はぁ？何で？事実じゃない。

叶

血が繋がってないのも、そいつの本当の母親が、蓮兄さんを殺したのも全部…！

楓

やめてっ！！！

和真

楓姉…

唯子

戯言も大概にしたらどうだ、叶。

叶

…っ！

唯子

確かに血は繋がっていない。

唯子

だが、血の繋がりってそんなに重要な物なのか？

結弦

そうだな。血が繋がってなくても、俺は母さんを本当の母さんだと思ってる。

唯子

ああ、私も結弦を本当の息子だと思っているよ。

唯子

それに湊君だって、本当の姪だと思ってる。

楓

唯子叔母さん…

薫

うん、僕も湊君の事を本当の姪たど思ってるよ。

和真

うん、僕達にとっても、大切な妹だ。

楓

…！ええ！私も大切な妹だと思ってる！

湊

…皆……

渚

もちろん、私達にとっても大切ないとこよ。

慎一

そうだよ！湊姉ちゃんはいつも僕と遊んでくれたし、優しかった！

慎一

血の繋がりなんか関係ないよ！

結弦

ああ、俺にとってはいとこでもあり、大切な幼なじみだ。

結弦

ま、年に1度しか会わない幼なじみだけどな。

渚

ふふ、それでもいいじゃない。

結弦

ふ、だな。

唯子

…これでも叶、君はまだ血の繋がりとか言うつもりか？

叶

…なら蓮兄さんの件はどうなのよ。

唯子

確かに蓮を殺したあの女は許せないな。

湊

…

唯子

だか、それで湊君を憎むのはお門違いだ。

薫

うん、実際湊君があの事件を解決してくれたおかげで、彼女は逮捕された。

薫

逆に感謝に値するよ。

美由紀

ですね。

悠

…湊はあの事件と真剣に向き合って、真相を解き明かしました。

悠

蓮さんの無念を晴らす為に。

悠

…その気持ちだけは信じてあげてください。

唯子

言われずとも分かっているよ。

唯子

ずっと言えなかったが、ありがとう湊君。

唯子

蓮の無念を晴らしてくれて。

湊

…なんで…

湊

…なんでそんな事を今更…

渚

ど、どうしたの、湊！？急に泣いて…

湊

…せっかく…覚悟を決めてきたのに…

湊

…覚悟を決めて…八重垣家から縁を切ろうと思ったのに…なんで今更礼なんて…

薫

なっ！？

結弦

まさか…ずっと負い目を感じて…

和真

…そうだよ。湊はずっと母親がやった事を負い目に感じてた。

和真

今回来たのは、それをお爺様に伝えるのが目的だったんだ。

渚

…湊。

湊

…

渚

もし、本当に縁を切ったら私、許さないからね。

湊

…え？

結弦

ああ、俺も許さない。

渚

もし、そうなったら引き摺ってでも、引き止めるから。

渚

ね、結弦。

結弦

ま、そうなったらその役はお前に譲るよ。

渚

そこは…ああ、って言う場面でしょ。

結弦

荒っぽいのは嫌いだからな。

渚

ぶれないねー昔から。

唯子

はは。

唯子

…どういう事だ。どうする湊君？

湊

…ずるいよ。そんな聞き方。

湊

…そんな事言われたら、切らないって選択肢しかないよ…

楓

…！そ、それじゃ湊！

湊

うん…

湊

私、このまま八重垣家にいても…いいかな。

楓

もちろんよ！

和真

ああ、当たり前だ。

竜一

ほっほっ、中々盛り上がっているようじゃの。

そこに1人の老人が入ってきた。

渚

あ、おじいちゃん！

和真

お爺様、来たんだ。

竜一

和真や、その呼び方はやめぇと言うとるじゃろ。

和真

あーいや一応、アリスちゃんが来てるし。

竜一

必要ない必要ない。

竜一

こんな老耄に様をつける価値なんぞない。

和真

分かったよじいちゃん。

竜一

それで、さっきまで湊の話をしとったのう。

渚

あ、そうなの！聞いておじいちゃん！湊ったらね？

湊

渚。

湊

私から話す。

渚

あ…うん！分かった。

湊

お爺様。

湊

さっき私は…

彼岸湊の事件簿

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