オクサレさんから要望があった、おおたか、大正ロマン話。 話の都合上、高見沢の一人称はうちにしてます。
モブ舎弟
城戸丈一郎
モブ舎弟
大嶽は週2~3日は、天王寺組事務所の近くにある天王寺純喫茶店に通っている。飲食よりも、喫茶店の看板娘である高見沢さんに会うのを目的に。
城戸丈一郎
モブ舎弟
城戸丈一郎
モブ舎弟
城戸丈一郎
モブ舎弟
大嶽徳史
噂をすれば影が、よろしく大嶽が後ろに立っていた。
モブ舎弟
大嶽徳史
何故か、喫茶店にデザートを食べに行ってた筈の、大嶽は頬を腫らして、その後ろに高見沢の姿があった。
城戸丈一郎
大嶽徳史
そう言って、大嶽は席を外した。 残された高見沢が、申し訳なさそうに口を開く。
高見沢斗真
城戸丈一郎
城戸の言葉に、高見沢は頬を染める。
高見沢斗真
高見沢斗真
流石は関西人。一人ノリつっこみはお手のもの。
城戸丈一郎
普段なら、喫茶店の営業時間中である。真面目な高見沢が、仕事を途中で放するとは考えにくい。その上、喫茶店を営む、高見沢の父親は、大嶽の事を毛嫌している。そんな父親が、大嶽が高見沢を連れ出すことを容認する筈がない事を、知ってるだけに、城戸は疑問を口にする。
高見沢斗真
高見沢と大嶽は互いを好いており、二人の交際を認めて貰いたいと、高見沢の父親に申し込んでいた。 しかし、極道ものである大嶽の事を、高見沢の父親はよく思っておらず、娘である高見沢に、あの男は止めろと口酸っぱく言い聞かせていたが、高見沢は、頑なに聞き入れようとしなかった。 こうなれば、強行手段しかないとし、父親は、お見合いの席を勝手に設けたのだ。 (※当時、自由恋愛という言葉があったが、実際は、お家第一思想が強く、男女間の交流はほぼなし。女性は、親の決めた人と結婚するのが当然な時代。それ故、結婚して初めて相手の顔を知るという事も珍しくなかった。因みに、異性と文通するだけで、不良扱い)
これには、流石の高見沢も父親に猛反発した。
高見沢斗真
城戸丈一郎
高見沢斗真
城戸丈一郎
高見沢斗真
高見沢斗真
大嶽徳史
高見沢斗真
大嶽徳史
高見沢斗真
モブ舎弟
城戸によって、舎弟の口は塞がれた。
城戸丈一郎
高見沢斗真
高見沢斗真
城戸丈一郎
二人の話が一区切りついたタイミングで、ちょうど大嶽が戻ってきた。
大嶽徳史
高見沢斗真
城戸丈一郎
大嶽徳史
高見沢斗真
二人は連れ立って消えていった。
モブ舎弟
舎弟は、のろける高見沢に面食らった様子で、城戸に話しかける。
城戸丈一郎
この数日後、面目丸潰れにされた浅倉家は、お家の名誉のためにも見合い相手を取り戻してこいと次男坊こと浅倉潤に命じたことによって、浅倉が天王寺組を襲撃。そして、城戸に返り討ちにあったことで恋に落ちるのは、また別のお話。
おわり
あとがきと補足 男は視覚で恋をし、女は記憶で恋をする。男は、この人タイプ、綺麗な人で恋に落ち、女は男の言動を観察し、パートナーに相応しいかどうかを見定めて恋をするという話。 実は、イラストを載せる時に即興で作った話だったので、比較的、ストーリーは直ぐにでも作れたんやけど、最近、関西弁使ってなかったから、細部のニューアンスに自信なかった(^_^;)まあ、これならたぶんいけるやろ。 因みに、大正時代の喫茶店は二通りあって、エロいサービスしてくれる女給さんがいるのが、特殊飲食店(カフェー)。不純なサービスをしない喫茶店を純喫茶店。関東震災後を機に、エロいサービスをする喫茶店が支流になったよ。この頃の女給さんは、会いに行けるアイドル(^-^)、チップを貰ったりもしてたよ。
コメント
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尊すぎて🤦♀️ 潤に何させとんじゃ○ソ家族がァァ!