この作品はいかがでしたか?
91
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じわじわじわじわ と
蝕(むしば)まれてく
心に刻(きざ)まれた
呪い
どんなに足掻(あが)いても
止まることなく 消えていく
お願い。消えないで。
足掻(あが)いても 足掻(あが)いても
心の中から 零(こぼ)れていく
ごめんね。瑞奈(みな)。
ーーをーせ!!!!!!!
探せ!!!!!!! ーーを探せ!!!!!!!
逃げないと!!!!!!!
ーー早く!!!!!!!
うん!!!!!!!
この村をーーために!!!!! 早く 見つけるんだ!!!!!!!
1番。 懐かしい記憶。
あんな。ーー間違ってる。 こんなの酷すぎる。
「これが私の未来」 「だから。受け入れるの。」
「駄目だよ!!!!!!!」 「ーー。一緒に。」 「一緒に逃げよう!!!!!!!」
「.......。」 「うん。ありがとう。」 ーーー「瑞奈(みな)」
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
これで。最後だよ。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
うん。そうだよ。 忌み子(いみこ)と 言われた私達の 過去の記憶。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
少し違うよ。 初めから。 「それ」は 私の中に 刻(きざ)まれてた。 だから。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
そう。 でも。今は 「それ」は 私の中には ないよ。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
誰かが「それ」を 私達の中から 奪っちゃったんだよね。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
分かんないよ。 でも。そろそろ。 私っていう存在は 消えるよ。
凪海(なぎ)
私の役目は 私自身に 過去の記憶を 取り戻させる事。 だから。さっきの 記憶で私の記憶は 全部だったんだ。
凪海(なぎ)
頑張ってね。 「私」
凪海(なぎ)
そうして。 心の中にいた 「私」が 消えた。 役目を果たして。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎(れい)
黎(れい)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
黎(れい)
グラッーーー
凪海(なぎ)
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎(れい)
黎(れい)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
ーーー運命は。 世界は。 それを 許してくれなかった。
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎(れい)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
バタッ。
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
黎(れい)
黎(れい)
凪海(なぎ)
ーー誰かが「それ」を 私達の中から 奪っちゃったんだよね。
ーーその「誰か」が 黎(れい)だった。 迂闊(うかつ)だった。
凪海(なぎ)
黎(れい)
黎(れい)
瑞奈(みな)
瑠花(るか)
瑞奈(みな)
瑠花(るか)
瑠花(るか)
瑠花(るか)
瑞奈(みな)
瑠花(るか)
瑠花(るか)
瑞奈(みな)
瑠花(るか)
ーーー瑞奈(みな)。
ーーーさよならだよ。
ーーー大好き。
そう言って。 冥夜 瑠花(めいや るか) という少女は 息を引き取った。
瑞奈(みな)
瑞奈(みな)
夜の空に私の声は 高く、虚(むな)しく。 木霊(こだま)した。
泣き声をあげ。 瑠花(るか)の 亡骸(なきがら)を 力いっぱい 抱きしめた。
運命の残酷(ざんこく)さを また、理解した。 悲しくなる。 そんなのは当たり前だ 今までも 助けてくれた人が 死んだ。 ーーしかし こんなにも心が ポッカリと 欠(か)ける 感覚は初めてだ。
瑠花(るか)。 瑠花(るか)。 私の大切な 友達否(いな) ーーー親友。
あの日から。
3年が経過した。
なんとか、瑠花(るか)が いなくなった 悲しみを乗り越え 私は今を懸命(けんめい)に 生きていた。
1年前までは 追っ手が 何度も来たが なんとか退(しりぞ)いた。
そして、今がある。
瑞奈(みな)
瑞奈(みな)
瑞奈(みな)
瑞奈(みな)
未来への1歩を そうして進む。
空を飛ぶ鳥が 綺麗(きれい)に見えた。
記憶の欠片 最終話 [完]
コメント
24件
了解にゃ。
今から決めてくるわ!
よし!締切だ!