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雷(ライ)

皆さんこんにちは。雷(ライ)です。

雷(ライ)

今回は、前回とは雰囲気を変えて心の中に迫っていこうと思います。フォロワー様、四十人超え、ありがとうございます。

雷(ライ)

微グロ、病み、注意です!

雷(ライ)

それでは、どうぞ!

蛇牌…?

虹丘蛇牌?

ん…。ここは?

虹丘蛇牌?

…。

虹丘蛇牌?

俺の昔ってどんなだっけ?

虹丘蛇牌?

昔俺は、四人兄弟の末っ子に生まれた。

虹丘蛇牌?

皆、同じ年齢だけど、生まれた月日が違う。

虹丘蛇牌?

小さい頃から、この世界の“悪いこと”には、関わらないようにされていた。小学生になって色んな悪いことを知って、気づかなかった自分が許せなかった。

虹丘蛇牌?

何度も悔やんだ。

虹丘蛇牌?

それから、出来るだけ、問題を解決できるように頑張った。でも、意味がなかった。

虹丘蛇牌?

この歳になって、あの子達を見たとき、本当に助けたいと思った。

虹丘蛇牌?

それから何が出来ただろう?いい人ぶっただけ。

虹丘蛇牌?

あの子達はどんなに、怖かったのだろう?今までどれだけの苦しみに犯されたのだろう?どれだけの人の欲に呑まれたのだろう?

虹丘蛇牌?

わからない…?それを言い訳にして、何も知ろうとしなかった。何かを知るのに怯えていた…拒絶されるのを怖がった。

虹丘蛇牌?

何倍もの苦しみを味わってるあの子達に理由をつけて言い寄って…知ろうとせず…都合がいいように扱った。やってることが何もかも同じ…それ以上かもしれない。

虹丘蛇牌?

あの子達の何に成れるだろう?あの子達を助けてあげられるだろう?何もできず、王子ってところだけで、慕われて、何もできない無能…持ってる権力でさえ、腐っていく…もう何をしたらいいかわからない…

虹丘蛇牌?

楽にしてあげたい、、

虹丘蛇牌?

楽になりたい、、

虹丘蛇牌?

俺って世界のお荷物だよね?

広瀬…?

虹丘広瀬?

ここは、何処だろう?

虹丘広瀬?

何だか、過去に似てるな…

虹丘広瀬?

俺の過去は真っ暗だった。

虹丘広瀬?

ここみたいに。

虹丘広瀬?

小さい時に、親をなくした俺らは拾われた。王様に…

虹丘広瀬?

学校では、成績が一番だった俺たちは、女子が群がった。影では、近づけないよねって言われていたな。

虹丘広瀬?

あの子達に会って、もう、同じ思いをして欲しくなかった。

虹丘広瀬?

ただの、夢物語だった。

虹丘広瀬?

助けようと一生懸命だったはずなのに、かえって、どんな事をされるのかと不安な気持ちで一杯にしてしまっていた。

虹丘広瀬?

目に感情がなかった。光のない、諦めた目をしてた。も取り戻してあげたかった。その目に光を…

虹丘広瀬?

上っ面で慕われて、騙しているのと同じ…詐欺と一緒

虹丘広瀬?

もう、この世界にサヨナラしても良いかな?

直樹…?

虹丘直樹…?

あれ?何処だろう?

虹丘直樹…?

ここにいると、幼少期を思い出すな。

虹丘直樹…?

幼い僕らを拾ってくれた、王様。

虹丘直樹…?

跡継ぎが居なくて困っていたらしく、僕らを王子として、育てた。

虹丘直樹…?

優しく、厳しかった王様。

虹丘直樹…?

ある日、道に女の子が三人、男の子が一人いた。その子達が、今の使いの者になってるんだもんな。

虹丘直樹…?

あの子達を見たとき、何に引かれたのかはわからないけど、きっと、強く、我慢して、耐えてきた姿に引かれたんだろうな。

虹丘直樹…?

きっとその姿が、あの子達と重なってたんだろうな。だから、買ったんだろうなぁ。

虹丘直樹…?

僕が、変わってあげられたら、良かったのに…

虹丘直樹…?

計り知れない、恐怖と苦痛と憎悪に呑まれ、犯されたのだろうなあ。

虹丘直樹…?

はぁ。

虹丘直樹…?

…。

虹丘直樹…?

僕は世界の何に成れますか?

渡縫…?

虹丘渡縫…?

んぅ…ここぉ、何処ぉ?

虹丘渡縫…?

…?

虹丘渡縫…?

何だろう?変な感じ。

虹丘渡縫…?

そう言えば…

虹丘渡縫…?

昔は、よく、小さい言葉に傷ついてたなぁ。

虹丘渡縫…?

ほんの小さい、面白半分の言葉に傷付いて、今見たら、ホントにバカみたいで笑えるなぁ!

虹丘渡縫…?

あんまり、よく、調べられなくて、偵察にも向いてない。俺の居る意味って何だろう?

虹丘渡縫…?

小さいのに、頑張ってるなぁ。あの子達は、、

虹丘渡縫…?

ずっと、我慢して、耐えてきた。俺じゃ、できないなぁ

虹丘渡縫…?

…。

虹丘渡縫…?

色んな物事に呑まれ、苦痛に犯された、あの子達は、精神なんて壊れちゃってるんだろうな。

虹丘渡縫…?

どうやって、手を差し伸べれば良いかな?

虹丘渡縫…?

どうやって、慰めたら良いかな?

虹丘渡縫…?

どうやって、楽にしてあげれば良いかな?

虹丘渡縫…?

わからないや…

虹丘渡縫…?

俺は結局、皆の期待には答えられず、後ろに引けない、中途半端な奴なんだ…

虹丘渡縫…?

俺は、結局、世界の足手まといなんだ…

達哉

柚黄達哉

また、ここか。

柚黄達哉

…。

柚黄達哉

過去…か。

柚黄達哉

小さいときから、両親に嫌われてた。

柚黄達哉

名前は…柚が名前に付いてるのは、良くないらしいし、目の色が、柚子色だったから。黄は、生まれたときから、目が柚子みたいに黄色かったから。達哉は、あの国での不吉な名前だったから。

柚黄達哉

だっけ?だから、本名じゃない。でも、本名は知らない。

柚黄達哉

わからないけど、目が、髪が、黄色くて、嫌われた。両親も、周りの人も。寄ってたかって、ストレス発散に使われたっけ?

柚黄達哉

そのせいで、片目を焼かれた。

柚黄達哉

生まれたときから、外に出してもらえず、日に弱かった。焼かれた片目は、とくに、弱くなった。

柚黄達哉

それから、皆に会って、良かった。

柚黄達哉

あとは、あの任務だけ。落ち着いて行動すれば、達成できる。

柚黄達哉

そしたらやっと、解放される。

柚黄達哉

こんな世界にさようなら。

喪服

田柴喪服

ここか。

田柴喪服

…。

田柴喪服

過去…

田柴喪服

俺は、嫌われて、研究所の実験台に使われたっけ?

田柴喪服

完璧な人間を作るとかの、人体実験。

田柴喪服

体を強くするとか言って、電気ショックとか…

田柴喪服

そのお陰で、毒とか、痺れとかの、異常状態に耐性がついたけど…

田柴喪服

皆に会ってから、変わったな。

田柴喪服

仲間の存在に助けられた。

田柴喪服

一緒に居るだけで、落ち着けた。安心できた。

田柴喪服

守りたくなった。

田柴喪服

達哉を…湯杏、瓜を…

田柴喪服

少しでも、安心して欲しくて。

田柴喪服

少しでも、楽になって欲しくて…。

田柴喪服

結局できないで。意味がない。

田柴喪服

サヨナラ。世界。親愛なる、仲間へ。

田柴喪服

まだ、早いか…。

黒牙瓜

いつもの場所か?

黒牙瓜

そー言えばここって、過去表してるみたいだよなぁ

黒牙瓜

昔から、嫌われて、捨てられた。

黒牙瓜

路地裏かで拾われた。 

黒牙瓜

ストレス発散として使われたっけ?

黒牙瓜

殺戮人間として、育てられた。

黒牙瓜

気味の悪い子って噂もあったっけ?

黒牙瓜

結局、売られて、使われて…

黒牙瓜

無意味過ぎるだろ?

黒牙瓜

彼奴らに会って、居場所ができた。

黒牙瓜

裏切られたら、おかしくなりそう。平常心じゃ、いられないだろうな。

黒牙瓜

任務で使われて、死ねって…

黒牙瓜

勝手過ぎんだよなぁ。

黒牙瓜

まぁ、いいけど!

黒牙瓜

やっと、おさらばできる!この世界に!

湯杏

赤川湯杏

ここって…?

赤川湯杏

あぁ。彼処か…

赤川湯杏

何だろう。不思議な感じ。

赤川湯杏

…過去…。みたいだな。

赤川湯杏

小さいときに、嫌われて、捨てられた。それから、彼処に預けられた。

赤川湯杏

そこでは、俺らをボールとして、使われてたっけ?

赤川湯杏

欲にまみれた手で触られるのが嫌だったなぁ

赤川湯杏

それから、瓜に、、喪服くんに…達哉に、、会ったんだっけ?

赤川湯杏

唯一の俺の居場所だなぁ。

赤川湯杏

苦しいことも、辛いことも、仲間が居るから乗り越えられた。

赤川湯杏

良かったなぁ。

赤川湯杏

…。

赤川湯杏

任務の作戦を立てなくちゃ。

赤川湯杏

死んで良いって。だから、仲間と死ぬよ。

赤川湯杏

サヨウナラ。俺達の苦しめられた世界。

乃愛

花桃乃愛

ここは、どこでしょう?

花桃乃愛

やけに懐かしい感じがします。

花桃乃愛

私の過去には、意味があったのでしょうか?

花桃乃愛

小さいときに、捨てられて、行く宛のない私は、仲間に会いました。

花桃乃愛

それが、シヴァさん、江渡さん、瑠奈さん。

花桃乃愛

それから、裏路地で、生活しました。どうにかして、生きていました。

花桃乃愛

正直、辛かったです。好きなことも何もないんですから。

花桃乃愛

数日後に、四人の子達に会いました。それが、蛇牌様、直樹様、広瀬様、渡縫様。

花桃乃愛

それがきかっけで、お手伝いとして、育てられました。

花桃乃愛

そこから、王子様を助けたことにより、使いの者の称号を得たんです。

花桃乃愛

でも、結局、その称号を真っ当に出来てない。

花桃乃愛

何のために居るんでしょうか?

花桃乃愛

私たちは。

花桃乃愛

思い詰めていらっしゃるのに、何も声を掛けられなくて、、あの子達について調べているときだって、協力できなかった。

花桃乃愛

やってることが、お手伝いさんと同じじゃないですか。

花桃乃愛

存在意義も果たせないまま、終わるんだ…

花桃乃愛

申し訳ありません。王子様方。

瑠奈

静水瑠奈

ここは、何処ですか?

静水瑠奈

…。

静水瑠奈

不思議ですね。

静水瑠奈

捨てられた私たちを拾ってくれた、王子様方。

静水瑠奈

裏路地に居て、お先真っ暗だったのに、あの日変わった。

静水瑠奈

勉強も学校もご飯も与えてくれた。

静水瑠奈

光のようなお方だった。

静水瑠奈

だからか、捕まった。正確には誘拐された。

静水瑠奈

私たちが、能力で助けに行った。

静水瑠奈

私たちが助けると、泣きじゃくっていた。

静水瑠奈

相当なトラウマだったのでしょう。

静水瑠奈

能力を晒す気は、更々なかった。

静水瑠奈

でも、しょうがなかった。

静水瑠奈

そうでもしないと、勝てなかったから。

静水瑠奈

王子様方は、認めてくれた。

静水瑠奈

嫌われた能力を、褒めてくれた。

静水瑠奈

使いの者の称号を得た。

静水瑠奈

結局、役立たず。

静水瑠奈

ただの足手まといで…

静水瑠奈

すみません。王子様方…

シヴァ

黄之緑シヴァ

ここは何処?

黄之緑シヴァ

…。

黄之緑シヴァ

過去が蘇る。

黄之緑シヴァ

裏路地に居たのに、見つけて、

黄之緑シヴァ

拾ってくれた、王子様方

黄之緑シヴァ

花のように、優しく微笑んだ。

黄之緑シヴァ

光のようなお方で、俺には、眩しすぎた。

黄之緑シヴァ

そんな方たちが誘拐された。

黄之緑シヴァ

奴隷にするつもりだったらしい。

黄之緑シヴァ

自分と無理やり結婚させて、思い通りにしたかったらしい。

黄之緑シヴァ

許せなかった。

黄之緑シヴァ

思い通りに世界が動いたら、苦労しないのに。

黄之緑シヴァ

あの子達だって、あんな思いしなくて済んだのに…

黄之緑シヴァ

神様は意地悪だ。

黄之緑シヴァ

…。

黄之緑シヴァ

使いの者の称号を得て、何が出来ただろう?

黄之緑シヴァ

役立たずで、空っぽの僕に、沢山の物を与えてくれたのに…。お返しは出来てない。

黄之緑シヴァ

貴方達の何にも成れない足手まとい。

黄之緑シヴァ

申し訳ありません。王子様方…

江渡

山吹江渡

ここって何処?

山吹江渡

真っ暗だし…

山吹江渡

思い出すじゃん。過去のこと。

山吹江渡

小さいときに親に捨てられた。

山吹江渡

拾ってもらえず、途方に暮れていた。

山吹江渡

三人の仲間に会って、心強くなった。

山吹江渡

それから、王子様に拾われた。

山吹江渡

最初は、あの子達みたいに、信用出来てなかった。

山吹江渡

でも、いかにも誠実で、優しい王子様に引かれて、信用できた。

山吹江渡

それから、王子様を守ろうと、必死になった。

山吹江渡

誘拐されたって聞いたとき、はらわたが煮え繰り返りそうだった。強い怒りが込み上げた。

山吹江渡

守れなかった愚かさ。誘拐犯への怒りと憎悪。

山吹江渡

嫌われた能力をさらけ出した。

山吹江渡

褒めてくれた。認めてくれた。

山吹江渡

変化球な能力で、嫌われた。状況によっては、援護に向いた能力でだったから。

山吹江渡

嫌になって、やけになった。

山吹江渡

無能な自分を壊してしまいたかった。

山吹江渡

王子様にもらった使いの者の称号も、ただのお飾りにしか出来なくて…

山吹江渡

面目ないです。王子様方…

雷(ライ)

いかがでしたでしょうか?

雷(ライ)

今回は心の“闇”でした。

雷(ライ)

質問、コメント、どしどし受け付けています。

雷(ライ)

それでは、さようなら。

ある国の四人の王子様と売られた四人の子達

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コメント

2

ユーザー

フォロー失礼します。 次のお話楽しみにしてます。

ユーザー

おぉ、みんな闇が深い…

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