………。
あーあ、 消しちゃった…。笑
でも…、 仕方ないことだから…、 あの二人のためだから…
これで良かったんだよね_。
V
JIMIN
僕は今の自分が不思議だった。
あれだけ好きだったジョングガの連絡先を消しても、 あまり悲しかったり、 寂しかった…なんて思わなくて…。
これは、 お酒のせいだろうか。
それとも…、 僕がもう… 冷めてしまったのか…。
V
V
僕がそう言えばジミナはすぐに体を起こして、 「じゃあ行こっか…」と返事をして少し寂しそうな表情をする。
JIMIN
V
なんて、 少し無理をして笑う僕に気づいたのか、 ジミナは今にも泣きそうな顔をして俯きながらリビングへ向かう。
…友達にそんな悲しい顔されたら傷つくわけで、 思わず僕も俯きながらトロトロと歩く。
…友達のジミナにも迷惑かけて…、 あの浮気相手…、 いや、 ジョングガの"最愛"の人…、 にも迷惑をかけて…。
ほんと…、 僕は何してんだろう…。
こんな…、 こんなつもりじゃなかったのに…。
こんな…、 こんな…っ
V
V
V
リビングへとついた瞬間、 僕はシュガヒョンへの元へと駆け寄ってベッタリとくっつく。
その時、 ふと見えたジミナのその今までに見た事がなかった表情は、 絶望したような…、 どこかにものすごい怒りが込められていた。
"シュガヒョン"に…、 じゃなくて…、 "ジョングガ"にだと思う…。
なぜ、 ジョングガだと思ったのかは分からない。
だけど、 ふとジョングガへのジミナの感情だと思った。
そう…、 思っただけ…。
SUGA
V
そう言っても、 体は言葉とあっていなくて、 本当は今にも倒れそうなほど気持ちが悪かった。
だけど、 僕がお酒飲めばいつも気持ち悪くなる、 いつもそんなこんなだった。
だから何一つ自分の体に違和感を感じず、 いつもよりも気分が悪く、 クラクラしている頭を軽く叩くようにして髪の毛を触る。
僕がこんなふうに髪の毛を触るのはいつものこと。
だけど、 この時、 ジミナはそんな僕の異変に気づいていたみたいで…。
JIMIN
なんて勝手なことを言ってくれるジミナ。
V
V
JIN
…え? や、やだ…
帰りたくない! って、 そういえばまだ帰らなかったはずなのに、 言おうとすると吐きそうで言おうにも言えなかった。
…だって…、 きっと今帰れば…っ
家に…い、いるよね…?
家で…、 幸せにしてるよね…っ
そんな光景…みたくないよ…っ!
帰りたくないっ…
言えない分、 どんなに心の中で「帰りたくない」と願っても、 僕はジミナに抱えられるようにして玄関に連れていかれる。
…や…だよ…っ
あんな… 幸せそうな…ジョングガ…みたくないよ…っ
僕じゃないと…っいやだ…
僕の自分勝手さに呆れる瞬間だった。
別れよう、 そう連絡して、 別れて…、 別れたのに…、 僕だけにその笑顔を…、 その幸せそうな顔をして欲しかっただなんて…。
わがままにもほどがある。
こんな… 自分勝手で、 弱くて…、 涙もろいやつ…、 浮気されて当然だ。
…仕方ないんだ。
RM
JIMIN
帰りたくないっ…、 帰りたくないよ…
ジミナがそう返事する中、 ナムジュニヒョンにサヨナラの一言も言わずに先々と家の方向へしぶしぶ向かう。
現れないでって…、 あいなさんも言ってたのに…
そう1人で思えば思うほど、 体に負担がかかってしまったのか、 胃にキリキリとした強い痛みが走った。
…お酒…飲みすぎた…?
と、 その次は同時に頭痛もしてきた。
そして…、 心臓の方もやけに早く脈が打って…。
上手く呼吸ができなくて、 ひどい頭痛のせいで、 胃の痛さで…、 僕は体全てに力をなくしてしまい、 その場に座り込んでしまった。
道路の端っこで座り込んでしまっているわけで、 歩行者の心配そうな視線が一気に集まる。
立ち止まって少し慌てているような人もいれば、 そのまま見て見ぬふりをして行ってしまう人もいて、
誰一人僕に話しかけなかった。
でも、 逆に話しかけてくれなくてよかった。
だって…、 口を開けば今にも吐きそうで…、 嗚咽しそうで…。
JIMIN
V
JIMIN
JIMIN
そう言われても、 上手く深呼吸ができない僕はついにジミナに倒れ込んでしまった。
意識はあって体全体が痺れているような感覚の状態。
そんな僕の今の状態に焦ってしまい、 どうにか呼吸を落ち着かせようと無理に深呼吸すれば、 もっと酷くなるばかりで、 どうすることもできなかった僕は、
頬につーっと一筋の涙が流れているジミナを、 僕は片手で頭を撫でてあげた。
V
自分でもわかるほど、 その弱々しい僕の声はジミナをもっと泣かせてしまうだけだった。
なんの役にも立たない、 "ごめんね" という言葉…。
…僕って…、 運がついてないな…笑
どんどん暗くなっていく僕の視界。
…しぬ…かな…?
そう思って、 自ら目を閉じた…、 その瞬間ジミナはこういったんだ。
JIMIN
その言葉にどんな意味が込められたのかはわからない。
だけど、 深い意味が込められているような気がした。
そう…、 確信じゃなくて…、 ただ、 気がしただけ。
__________
__ピッピッピッ…。
聞きなれないなにかの機械音に、 ゆっくりと僕の目は開く。
…白い天井…? ジミナの家…?
体を起こして周りを見ていれば、 点滴棒と…、 よくわからない機械が置いてあって、 そこには誰もいなかった。
そっか…、 ここ…病院だ。
……。
…呼吸は……できてる…
心臓も…、 頭も…、 胃も…痛くない…
あれからどうなったんだろう、 と、 そんな疑問が頭によぎる。
ジミナが救急車呼んでくれたのかな…、 それとも…、 おぶって連れていったのか…。
どっちにしろ、 ジミナのおかげで一応助かったんだ。
ちゃんとお礼しなきゃ…。
コメント
11件
続きが尊いです♡
初めて拝見しましたが 主さん神ですか?いや神です。 上手すぎます🤭🤭
これがぐちゃぐちゃだったらヤバいっすよ…私の物語なんか塵じゃん………(( テヒョンンンン………今すぐ慰めに行くよ私の家においb(( ほんっとにリアル過ぎてこっちまで涙ぐんでしまいます(号泣) 好きです、スバラシマァです😹😹✨