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伊部

マックス!?今俺が言ったことを聞いてなかったのか!?

マックス

あゝ、ちゃんと聞いてたさ.

伊部

なら何でそんなことが…

マックス

俊一.お前の気持ちもよくわかる.

マックス

だが人っていうのは愛する人を失った時あまりに辛すぎて、生きてることを忘れてしまう奴だっている…

伊部

……

マックス

下手すりゃ、英二もそうなっちまうかもしれない.

伊部

…だが、

マックス

俊一.

マックスは俺を諭すように優しくでも強く念を押した.

マックス

英二はこれからの人生の方が長い.

マックス

今、現実からあいつが目を背けてしまってらこれからあいつはどうやって生きていくんだ.

伊部

マックス…

マックス

アッシュは…

俺にはわかる.マックスも言いたくて言ってるんじゃない.誰でも辛い.

マックス

アッシュは死んだ.それを受け止めない限り前には進めない.

伊部

……

マックス

俊一、頼むぞ.

そう言ってマックスは静かに電話を切った.

英二

……伊部さん?どうかしたんですか?

そこには疲れた顔をした英二が立っている.

伊部

英ちゃん…

伊部

…今度アメリカの方で俺の個展があるんだ.

英二

…ッ!!!

伊部

着いてきてくれるよな??

俺はその時初めて嘘をついた.

伊部

(今は辛いだろうが、向き合ってくれよ…英ちゃん…)

英二

考えさせてください.

ふらりと彼は扉を閉めた.

_まるで俺を拒絶するかのように_ _アッシュの死を自分なりに受けとめられるように_

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