ゆきが来てからしばらく経ったけど
私にはなんの変化もなかった
結局今もまだ夢はないまま、夢を探しながら生きていた
ゆき
夢葉
ゆき
夢葉
ゆき
夢葉
ゆきはいきなりリードを引っ張って走り出した
何があると言うのだろう
ゆき
夢葉
夢葉
ゆき
夢葉
目の前に居たのはベビーカーに乗っていた赤ちゃんだった
夢葉
ゆき
夢葉
ゆきは何かを訴えているような目で私を見ていた
夢葉
ゆき
夢葉
ゆき
母親
夢葉
夢葉
母親
ゆき
母親
ゆきはそうと言わんばかりに母親の目をじっと見つめていた
母親
夢葉
母親
母親
夢葉
夢葉
母親
母親
夢葉
赤ちゃんの片目の瞼は腫れ上がっていた
ゆきはその子の顔をそっと舐めた
まるで大丈夫だよと語りかけるように優しく
母親
ゆき
夢葉
母親
夢葉
私は思った、ああいう子に安心してもらえるように傍に寄り添ってあげたいと
コメント
2件
ゆきぃぃぃ!!!