ゆきが来てからしばらく経ったけど
私にはなんの変化もなかった
結局今もまだ夢はないまま、夢を探しながら生きていた
ゆき
わんわん!
夢葉
あ、ご、ごめんねゆき気づかなかった💦
ゆき
くぅーん?
夢葉
どうしたの?
ゆき
わんわん!!
夢葉
え、あ、ちょっとゆき!!
ゆきはいきなりリードを引っ張って走り出した
何があると言うのだろう
ゆき
わんわん!
夢葉
ちょっと待ってよゆき!!
夢葉
はぁはぁ...何処に行こうとしてるの
ゆき
わんわん!
夢葉
え?
目の前に居たのはベビーカーに乗っていた赤ちゃんだった
夢葉
この子がどうかしたの?
ゆき
くぅーん...
夢葉
ん?
ゆきは何かを訴えているような目で私を見ていた
夢葉
どうしたの?
ゆき
わんわん!!
夢葉
あ、静かにしー、赤ちゃん起きちゃうでしょ?
ゆき
くぅーん...
母親
あらあら可愛いワンちゃん
夢葉
あ、どうもすみません💦
夢葉
ゆきがこの子の所にいきなり走り出したもので...
母親
あらそうだったの...
ゆき
わんわん!
母親
もしかしてこの子が気になるの?
ゆきはそうと言わんばかりに母親の目をじっと見つめていた
母親
分かったわ
夢葉
あ、なんかすみません...
母親
いいえ大丈夫よ
母親
はい、どうぞ
夢葉
ん?ここの所どうしたんですか...?
夢葉
失礼な事聞いてすみません💦
母親
いいのよ別に
母親
この子、生まれた時に元々怪我があって...
夢葉
そういう事なんですね...
赤ちゃんの片目の瞼は腫れ上がっていた
ゆきはその子の顔をそっと舐めた
まるで大丈夫だよと語りかけるように優しく
母親
ふふ、ありがとう
ゆき
わんわん!
夢葉
すみません、ありがとうございました!!
母親
いいえ、貴方も車や怪我には気をつけてね
夢葉
はい!ありがとうございます!!
私は思った、ああいう子に安心してもらえるように傍に寄り添ってあげたいと