トントン
ゾムが起きる前にとんとんが起きた模様
目覚めたトントンは低い声を出す
寝起きだったため自分でも驚くぐらい、低い声だった
少女は笑うのを辞め、少し口を歪ませフッと消えた。
それに驚いたトントンは庭園を見ると溢れんばかりの彼岸花で埋め尽くされていた
ー隣の部屋ー
隣の部屋でそんなことがあったなんてつゆ知らず
大先生はぐっすりと寝ており
ショッピ君は顔を枕に埋めるようにして寝ていた。
コネシマはと言うといびきをかきながらぐっすり寝ている
そんな中1人、ロボロだけ起きていた。
ロボロ
ゴロンゴロンと何度も寝返りをうつ。
時計の音でさえ恐怖であった
そのうち眠くなるかと思い、スマホをいじり始める。
すると、ペタペタと素足で歩く音が聞こえてきた
足跡は止むことなく、鳴り続ける
同じ場所をクルクルと回っているようだ
ロボロは布団に潜り込み、足音が止むのを待った。だが一向に止む気配がない
むしろどんどん近づいて来ているような気配すらした
ペタペタペタペタ
突然ロボロの前で足音が止まった
良くないよ感がすると思いロボロはギュッと目を瞑った
すると足音がまた聞こえ始め遠ざかって行った
ひょこっと顔を出すとそれはいなかった
その代わり部屋の隅に置いてあった盛り塩がチリチリと微かな音を立て、黒くなっていった
ロボロ
ロボロが思わず呟いた瞬間、天井の辺りからケタケタと笑う少女の声が響き渡った
ロボロはイヤホンを素早く装着し、周りから聞こえる音をシャットダウンしたのだ
少女は笑うのを辞め、天井を走ってどこかへと消えてしまった
ロボロはそんなことを知らない為、目をつぶりながら音楽を聴いてるのだった。
勿論、窓から見える庭園に大量の彼岸花が咲き誇っていた事も知らないのだった。
ひなねこ
ひなねこ
コメント
1件
神様だね