特殊能力研究所

スタート

いつ頃からとか、何歳からとか正直覚えてない

物心ついた時から学校がない日には親の手伝いしてた

ｶﾞﾁｬ

周りの人間は親の前でだけ俺にも敬語だった

まだ子供だったけど、親によく見られようとしてるのがわかった

当の親は

何かにつけてうるさい人だった。今もだけど

成績とか、マナーとか言葉遣いとか

だからか知らないけど

こんな感じの理由で友達と遊びに行くとかしたことなかった

何回も何回も断ってるから小六の授業参観の日の帰る前に友達が親に向かって抗議してた

何故か母親じゃなくて父親が来てたから

結局無駄だったけど

その一件があったからか中学から家庭教師になったのを覚えてる

その人、親以上に厳しかったし、教えることが難しかった

仕事する日も増えた

多分、同学年から引き剥がして、大人の中に囲い込もうとしたんだと思う

中学の時にもらったヘアピンは物を貰うってことがまずなかったからなんとなく嬉しくて今も使ってる

その人はヘアピンくれた1ヶ月後には辞めてどこかに行っちゃったけど

たまたま、確か17か8の時、実験室の方に資料を持っていく機会があって実験室に行った

そこで実験員の人が能力者のこと殴ってるのを見た

動揺で動けなかった

今まで、いろんな施設で能力者と対面することはよくあった

痣とか傷がついたら子は何人かいたけど、みんな警戒心が強かったから実験中に暴れたとかくらいと思ってた

でもあれを見た時に殴られてたんだって理解した。正直もっと早く気づきたかった

ｶﾞｼｯ

そっから俺はグレた

というか親に反抗するようになった

あんなことされてるのに気づかなかった上にあの時動けなかった俺にも、あの状況を無視してる親にも、実行してる奴らにもキレてた

あの時の闇は悪くない。多分他の人間にそう言われ続けたんだと思う。でなきゃあそこで俺を止めないと思うから

急に態度を変えると不審に思われるから次の…ベルの施設に移動してきた時に色々変えた

態度とか口調とかを、眼鏡もコンタクトに変えたし

監視役なら守れるかもって思って嘘ついた

結果的には嘘つかなくても問題なかった気がするけど

部屋入った時正直びっくりした

環境が綺麗すぎたから

その次に、能力者を名前つけてることにびっくりした

その後にも色々びっくりしたことはあったけど

おわり