クロユリ
はい、今回はちょっと注意書きです
クロユリ
今回ちょっとグロい...いやグロくはないんですけど...
クロユリ
とにかく、死とかそういう描写が嫌いな人は回れ右してください
クロユリ
そうじゃない人は一緒にこの物語の結末を見にいきましょう...
注意書きは読みましたか?
読んだ後での文句は受け付けません
準備は良いですね?それではどうぞ
ユリの家
ユリ
ただいま...
ユリ
...?お母さん...??
ユリ
いない.....?
ユリ
(机に紙が置いてあるのに気付いた)
今日は出張だからご飯は冷蔵庫にある昨日の残りを食べなさい by母
ユリ
なんだ....いないならはやく帰ってくれば良かった...
ユリ
でも...はやく帰ってきてたらクロユリお姉さんに会えなかったのか...
ユリ
まぁいいや!とりあえず部屋に行こっと!
ユリの部屋
ユリ
僕のしたいようにすればいい
ユリ
クロユリお姉さんはそう言ってくれた...
ユリ
我慢なんかしなくて良いって、逃げても良いって、そう言ってくれた!!
ユリ
なら僕のすることは1つだけ!!
人生から逃げよう!!
ユリ
(ベッドの下から縄を取り出した)
ユリ
あははっ、最初からこうすれば良かった!!
ユリ
無理に生きる必要なんてなかったんだね!!
ユリ
(首を吊る準備ができた)
ユリ
あはっ、僕今幸せだよ...この地獄から解放されると思うと...笑いがとまらないよ!!
ユリ
クロユリお姉さんには感謝しかないなぁ
ユリ
クロユリお姉さんの言葉があったから、僕は決断することができた!!
ユリ
あ、最後に感謝の手紙だけ書いておこうかな?
ユリ
でも住所知らないしなぁ...
ユリ
んー、めんどくさいけどもう一回公園に行くか!!
ユリ
(手紙かけた)
公園
ユリ
あ、クロユリお姉さんまだいた!!
クロユリ
あれ?ずいぶんはやい再会だねぇ
ユリ
お姉さん!!これ受け取って!!
ユリ
(手紙を渡した)
クロユリ
んー?なにこれ?
ユリ
家に帰ってから読んで!!
クロユリ
....!君...
ユリ
んー?
クロユリ
...いや、私に止める権利はないね...
ユリ
それじゃあさよなら!!クロユリお姉さん!!
クロユリ
うん、さよなら
ユリの部屋
ユリ
これでもう心残りはないね!!
ユリ
さよなら!地獄みたいな世界!!
ユリ
(首を吊った)
ユリ
あは...は...
ユリ
なん、で...泣いてるん、だろ...
ユリ
....僕...本当、は....
ユリ
生きたかった...のか、なぁ....?
ユリ
もう...自分、の本心なんて...わかん、ない...なぁ...
数時間後
父親
ユリ...?いないのか...って...
父親
う、うわぁぁぁぁあ!!
数日後
シホ
ねぇ...ユリちゃんが死んじゃったらしいよ...
キナ
何があったんだろうねー?
セキ
どう考えてもあたしたちのせいだろ!?
セキ
キナはなんでそんなへらへらしてるんだよ!!
キナ
え?私ちゃんと悲しんでるよ??
セイコ
や、やめようよぉ...!(泣)
公園
クロユリ
はぁ....
あの後、私はちゃんと家に帰ってから手紙を読んだ
手紙の内容は、至ってシンプルだった
クロユリお姉さん!!お姉さんの言葉のおかげで勇気が出たよ!!ありがとう!!
その手紙をもらった翌日、近所で女の子が1人首吊り自殺したという噂を聞いた
クロユリ
私が声をかけなければ...あの子は死ななかったのかな...
クロユリ
私が声をかけたから.....
クロユリ
死ぬことが幸せなわけないのに....
クロユリ
...人を救うのって難しいなぁ
クロユリ
せめて...あの子にとって死が...今までで1番幸せなことだったら良いな...
クロユリ
...さて、今日は誰が来るかな?
クロユリ
はい、これにて「優しいは当たり前じゃない」終了です
クロユリ
ん?別ルートはないのかって言いたいんですか?
クロユリ
残念ですが、ありません
クロユリ
この結末以外ありえないんです
クロユリ
...もし、あなたの周りに異常に優しい人がいるなら....もし、その人が無理をしていそうなら...
クロユリ
ユリのように追い詰められる前に...手を差しのべてあげてください
クロユリ
おせっかいだと思われるかもしれませんが、中にはそのおせっかいがうれしい人だっているんです
クロユリ
なんて、これを言うこと自体お節介ですね
シロユリ
おーいクロユリ何の話してるのー??
クロユリ
...ちなみに次回の話からはちゃんとクソ主もここに来ます
シロユリ
いきなりディスらないで!?
クロユリ
それではまた次のお話でお会いしましょう...