一覧ページ

双黒と拾われた私

第1話 - 第1話

2025年04月29日

#文スト夢小説

夢

私の組織はたった今潰された

とある二人組の手によって

太宰治

あそこで中也がミスらなければ直ぐに終わったと言うのに、

中原中也

ぁ"あ"！？あそこで手前が敵を煽らなきゃこんな事にならなかったわ！

その二人組の名は

"双黒"

太宰治

はぁ、取り敢えずさっさと帰って森さんに報告するよ。

中原中也

分かってるっつの(ｲﾗｲﾗ)

私は咄嗟の判断で物陰に隠れたから

助かった

でも、バレるのも時間の問題、

太宰治

はぁ、めんどくさい、

中原中也

あ"？何がだ

太宰治

君のせいで森さんに報告する事が増えた

中原中也

はぁ？手前誰に向かって言ってんだよ

太宰治

そこの君だよ、居るんだろう？出てき給え

夢

ｯ、

バレ、てた？、

中原中也

なんでこんな所にガキがいんだよ

太宰治

恐らくさっきの組織の生き残りだろうね

中原中也

はぁ？こんなガキ雇ってたのかよ、

夢

(に、逃げなきゃ、)

夢

(ｿﾛﾘ

太宰治

君、何処に行こうとしてるの？真逆逃げようなんて思ってないよね？

夢

(ｷﾞｸｯ

夢

そ、そんな訳ないでしょ、

中原中也

んで、このガキどうすんだよ

太宰治

まだ決めてない

太宰治

森さんに報告してから決めよう

中原中也

わかったよ

夢

(さっきからずっと言ってる森さんって、こいつらのボス、だよね、)

双黒の噂は前々から耳にしてた

一夜にして敵組織をたった二人で壊滅させたとか何とか、

太宰治

取り敢えず帰るよ

夢

、、はい、

中原中也

随分と大人しいガキじゃねぇか

夢

ガキじゃない、

中原中也

あ"？

夢

名前、ガキじゃない、

太宰治

そういえば名前聞いてなかったね

太宰治

君、名前なんて言うの？

夢

中原中也

ｯ、

太宰治

君、今なんて？

夢

え？だから、私の名前は夢だって

中原中也

、、、太宰、こいつ、

太宰治

あぁ、森さんが言ってた子供だね

夢

(あ、なんか嫌な予感、)

太宰治

君、異能力使える？

夢

(ここで正直に言ったら絶対めんどくさい事になる、)

夢

つ、使えない、

太宰治

使えない、か、その言い方だと異能力の存在は知ってるみたいだね

夢

(こいつ、意外と頭いいな、)

中原中也

手前、うちに入るつもりはないか

夢

、え？

太宰治

また君は勝手なことを、

中原中也

いいだろ、どうせボスに渡さなきゃいけねぇんだ

太宰治

はぁ、それもそうか、

夢

(私、どうなるの？、)

ポートマフィア本部

太宰治

ｺﾝｺﾝ)森さん、入るよ

ｶﾞﾁｬｯ

中原中也

ボス、例の子供を捕らえました。

太宰治

この子だよ

夢

(太宰の後ろに隠れてる)

太宰治

ほら、隠れてないで(背中を押す)

夢

、、、

森鴎外

へぇ、君が

こいつが、双黒のボス？

なんか物腰柔らかそうな人だけど、

森鴎外

君、ここで働く気は無いかね？

夢

え？

太宰治

聞こえなかったのかい？君はここで働くんだよ

中原中也

尤も、拒否権なんてねぇがな

夢

それ聞く意味無くない？、

森鴎外

まぁまぁ、細かいことは気にしない

森鴎外

取り敢えず、君には今から任務に行ってもらうよ

夢

今から？、

中原中也

おい、敬語

夢

、、今から、ですか？

森鴎外

そうだよ、今から

夢

、、任務って、どんな任務、ですか？

森鴎外

近頃、ポートマフィアに裏切り者がいるかもしれないんだ

夢

それを調査しろ、と？

森鴎外

察しが良くて助かるよ

夢

何故そんな大事な任務を私に？

夢

裏切る可能性だってあるのに

森鴎外

そうだね

森鴎外

だから、君には二人についてもらうことにするよ

太宰治

え？

中原中也

ボス！なんで俺たちが！

森鴎外

文句があるのかい？(ｷﾞﾛｯ)

太宰治

、、、

中原中也

ｯ、すみません、

森鴎外

いいんだよ、分かってくれれば(ﾆｺｯ)

夢

(なんだ、今の、一瞬、空気が凍りついたみたいに、)

森鴎外

ところで君

夢

ｯ！、はい！

森鴎外

君は、異能は使えるのかい？

夢

いえ、使えません

森鴎外

言っておくが、嘘をついたら承知しないからね？(目が笑ってない)

夢

ｯ、

森鴎外

もう一度聞くよ、異能は使えるのかい？

夢

、、、使えます、

森鴎外

何故嘘をついたんだい？

夢

隠しておいた方が、後々都合がいいかと思って、

森鴎外

用心深いんだね

夢

よく言われます、

太宰治

で、一体どんな異能力なの？

夢

、、、事実は小説よりも奇なりって異能で、

夢

紙に書いた命令を人や物に貼り付けるとその通りに動かせる

中原中也

手前、そんな強い異能持ってたのかよ、

森鴎外

ふむ、なるほどね

森鴎外

まぁ取り敢えず任務に行ってきなさい

夢

分かりました

中原中也

失礼します、ボス

太宰治

行くよ

夢

はい、

太宰治

さて、まずはテストをやるよ

夢

どんなテスト？

太宰治

どれぐらい動けるのかのテスト

太宰治

それぐらい分かるだろう？

夢

(嫌味な言い方、)

中原中也

手前、銃は使えるのか？

夢

(めんどくさい、)

夢

使えないよ

太宰治

本当に？

夢

疑り深いな、私まだ子供だよ？銃の扱い方とか知らない

中原中也

じゃあ体術はどうなんだ？

夢

自分ではわかんない

中原中也

じゃあ試してみるか

その一瞬、何が起きたのか理解できなかった

夢

ｶﾊｯ、

理解出来た時には、私は壁にめり込んでいた

夢

(なに、今、の、息が)

太宰治

へぇ、今のくらってまだ意識保ってるの

中原中也

身体は強い方か

夢

ﾊｧ､ﾊｧ､ｹﾞﾎｯ、

夢

(体制を、立て直さないと、)

太宰治

まだ立てるの？

太宰治

意外とタフだね

中原中也

じゃあもう一発

夢

ｯ、

床に叩きつけられる

太宰治

へぇ、あの一瞬で受け身取ったの、意外とやるね、君

夢

ｹﾞﾎｯ、

中原中也

弱ぇな

夢

あたりｯ、前でしょｯ！、

夢

(こいつ手加減知らないの？、)

夢

(てか、さっきから体が重い気がする、)

太宰治

中也、潰すなよ？

中原中也

わかってるっつの

ｶﾞｸﾝｯ

夢

(なに、重いｯ、)

夢

(もしかして、)

太宰治

そうだよ、それは中也の異能だ

太宰が私の心を読んでいたかのように言った

夢

はぁ？

中原中也

俺の異能は触れた対象の重力のベクトルを操ることが出来る

中原中也

この言葉の意味がわかるな？

夢

(そんなのｯ、チートじゃんかｯ！、)

中原中也

どうした？もう立てねぇのか？

突然、中也の異能が消える

中原中也

ｯ、おい太宰！なんで止めんだよ！

太宰治

いや、私中也に触れてないのだけど、

太宰治

君が解除したんじゃないの？

中原中也

んなわけあるか！

夢

はぁ、(立ち上がる)

中原中也

手前！何しやがった！

夢

私の異能を忘れた？

太宰治

ｯ、真逆、

夢

そう、そのまさか、

私は二人に「私には中也の異能は効かない」と書かれた紙を見せる

中原中也

手前の異能、ってわけか、

太宰治

でもいつの間に、

太宰治

書いてる素振りは見えなかったけど、

夢

予め紙に書いておいたんだよ

夢

そうすれば、後は自分に紙を貼り付けるだけで発動出来る

太宰治

君、意外とやるね

夢

ありがと

太宰治

取り敢えず今日はここまでだ

太宰治

君の部屋に案内するよ

夢

うん

中原中也

ﾁｯ、ついてこい

夢

わかった

双黒と拾われた私

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

夢

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。