恐怖症シリーズ

嘔吐恐怖症

昔から人が嘔吐するのを見るのが怖かった。

人が吐いた匂い、色などを見ると冷や汗や過呼吸になってしまう。

俺と月島は恋人同士だ。

家族も知っていて、頻繁に相手の家に泊まりに行ったりしている。

次の日。

月島にはもちろん、烏野のみんなには俺が嘔吐恐怖症だってことは言ってない。

心配かけたくないのはもちろん、俺が知られるのが嫌だから。

小学生の頃、給食時間に他の子が急に嘔吐して俺もそのせいで過呼吸を起こしてほかの男子に笑われた。

そのトラウマがまだ残っているせいだ。

怖い。

放課後。

谷地さんの元気がない。

熱でもあるのかな。

谷地さんが嘔吐した。

ダメだ。

ぁ、、だめ。

いやだ。

やめて。

やめて。

ﾀﾞｯ

裏門。

だめ。

絶対、変なやつって思われた。

助けないやつって思われた。

最悪だ。

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

早く、、おさまれ。

おさまれ。

おねがい。

おさまってくれ。

おねがい。

お願いだから。

来ないで。

おねがい。

こないで。

ｻﾞｯ

隠れなきゃ。

どっか、、どっか隠れる場所。

ｻﾞｯｻﾞｯ

隠れる、場所、！

見つかった。

最悪だ。

その後、人の嘔吐を見る度に月島に避難させてもらい、過呼吸を治してもらっている。