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しおりのいい所は、前回会った時に何となく気まずい感じで別れたとしても、翌日には何も無かったかのように明るく振舞ってくれるところだ。
しおり
ゆうな
しおり
正直、かなが彼氏と別れて、新しい彼氏がすぐに出来て、しかもそれが私としおりが一芝居打ったのがきっかけで、っていうのがすべてどうでもよかった。何と言うか、「恋愛」自体がよく分からない。高校2年にもなるのに、異性と交際したことも無いし、ましてや片思いすらもしたことがない。
そういえば、しおりには彼氏はいるのだろうか
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
と、ここでタイミング良く一限目を告げる予鈴が鳴った。
しおり
半分はぐらかすかのように、相変わらず廊下をダッシュするしおり。その向こうからはまたも臼井先生の怒鳴り声が聞こえる。
放課後。 いつものように、しおりが駆け寄って来る。
しおり
ゆうな
朝の質問、つまりしおりに彼氏にいるかどうかについては、忘れてしまったかのような態度のしおり。しかし
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
しおりは学年の中でもトップに入るくらい美人だし、明るい性格もあって男子からも人気があった。当然彼氏くらいいると思っていただけに、かなり意外だった。
しおり
ゆうな
驚いた。しおりも私と同じような感じだったとは。
しおり
ゆうな
ゆうな
しおり
ゆうな
「もったいない」それは少なくとも二つの意味があった。ひとつは、せっかく好意を持って告白してくれている人がいるのに、無下に断ってしまうしおりの態度。もうひとつは、こんなに美人なしおりに彼氏がいないということ。
私は、その瞬間言い知れぬ胸の疼きを感じた。何故かわからない。胸が苦しくて苦しくて、たまらないのだ。
しおり
ゆうな
しおり
しおりに腕を支えられ、すぐそばの公園へ入った。なんとなく「しおり、腕柔らかいな」とふと思った。木陰に備えられたベンチに並んで座ると、しおりがおもむろに駆け出した。
しおり
ゆうな
しおりは、近くの自動販売機でスポーツドリンクを買ってきてくれた。それを飲んで少し公園内を眺めてゆっくりしていたら、だんだんと胸の苦しさが落ち着いてきた。気づけば、しおりはずっと私の背中をさすってくれていた。
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
そのまま公園をあとにし、いつものように私鉄の駅まで歩き出した。いつもならしおりは二駅先の駅で降り、私はそこからさらに三駅先で降りて帰る。
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
ゆうな
しおり
うちの両親は厳しいどころか、どんどん友達を連れてきなさいというスタンス。それどころか、今日はお父さんは出張、お母さんは町内会の打ち合わせで夜遅くなるとかで、二人ともいない。4つ上の姉は、大学進学とともに実家を出てるから、実質今日は家には誰もいない。
そんなこんなで、しおりが家まで送ってくれることになった。