葛葉
元ゲーマーズ御用達のとある企画に参加するため、その日葛葉はえにから株式会社の控室にいた。
いつもは叶が先にいて準備をしているのだが、
極めて珍しく少し遅れると連絡が入った。
今日はそのため大人数用の部屋に来ている
のだが、
どうやら失敗だったようだ。
コソコソと噂に躍らされている大人たちに、思わず舌打ちしたくなった。
叶の何を知ってそんなことが言えるのだろう
聞くに堪えない。
葛葉
数人の男女がギョッとした顔で振り向く
葛葉
葛葉
気まずさもあったのかもしれない
咄嗟に思いついた嘘を口にすると、叶の陰口で談笑していたやつらはあっさりとその場を後にした。
葛葉
我慢できずに行動に移してしまった、
いけない。
こういった時には、黙ってその場を去るのがマナーというものなのだろうか。
葛葉
もう一度大きく溜め息をついていると、
見知った明るい声が響いた。
叶
叶
叶
葛葉
叶
叶
ゆるして、と言いながら流れるようにいちごラテを差しだし餌付してくる叶。
その無防備ないつもの表情に、葛葉は思わずにやけた。
葛葉
葛葉
叶
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え.....普通にてえてえ...