この作品はいかがでしたか?
20
この作品はいかがでしたか?
20
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
〜駅〜
あれから、2人は他愛のない会話をしながら 同じ行き先の電車を待つ
楠木 加奈子
竹高 宗平
楠木 加奈子
楠木 加奈子
竹高 宗平
竹高 宗平
竹高 宗平
宗平の気持ちも知らないで加奈子が軽々しく唐突なお誘いをする
竹高 宗平
竹高 宗平
竹高 宗平
♪降り積もる雪花 悲しげな君の横顔
宗平が加奈子の誘いに答えようとした突如 加奈子の携帯から透明感あふれる綺麗な歌声がスマホから流れ出す
楠木 加奈子
楠木 加奈子
竹高 宗平
宗平は加奈子を引き止めようとしたが あまりの速さでどかへ行ってしまう
竹高 宗平
竹高 宗平
竹高 宗平
竹高 宗平
加奈子は、人混みが少ないところへ移動し通話を始める
ピッ
楠木 加奈子
楠木 加奈子
Rっちとは、私と同じカイクラオタクで ネッ友であり今ではリアルで会ってりして心を許せる存在、親友だ ちなみにRっちのRは玲音(カイクラの加奈子の最推しキャラ)の“れ”をとったらしい…
Rっち
Rっち
Rっちは、事情を知らない加奈子に対して感情的に叫ぶ
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子はRっちを宥めながら事情を聞く
Rっち
Rっち
加奈子はゴクリと唾を飲み込む……
楠木 加奈子
Rっち
Rっち
楠木 加奈子
加奈子は、Rっちに言われた通りにTwitterを開き カイクラ公式のアカウントへとぶ
〜Twitter〜
【公式】快感♥フレーズ CLIMAX
【公式】快感♥フレーズ CLIMAX
サービス終了させていただくこととなりました。
突然、ソレはやってきた。
どんなダウンロード数や利益が多いソシャゲでも絶対通る道…いや、 最終地点。ソシャゲの墓場。
運営の解散とサービス提供の終了…… つまり。
“サービス終了”
駅のアナウンス
アナウンスが流れると列に並んでいた多数が持っていたスマホを鞄の中にしまうなど、身を整え始める
竹高 宗平
竹高 宗平
カタカタッ
宗平は、なにか落ちた音を聴きそちらに目をやる
楠木 加奈子
竹高 宗平
宗平は加奈子を見つけるとすぐさま駆けつける
竹高 宗平
竹高 宗平
宗平はさっきの音の正体の加奈子のスマホを加奈子に手渡しながら喋る
楠木 加奈子
竹高 宗平
2人の間に少しの間、 沈黙が流れるとやっと加奈子が口を開く
楠木 加奈子
楠木 加奈子
作り笑顔を見せると加奈子は小走りでその場を後にする
楠木 加奈子
人混みが少なくなった町中を加奈子は目的地まで風のように走る
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子は、カイクラサー終について認められず 目的地、加奈子の職場の…GMOインターネット株式会社に入っていく
バタンッ
楠木 加奈子
GMOインターネット株式会社は、アプリ開発以外にも手を入れてる会社で その中でも加奈子は広告部門の社員な為、 カイクラの開発には携わっておらず 1階から順にカイクラ開発者を探していく
楠木 加奈子
加奈子はいなかった部屋を背に向け 次の部屋のドアノブに手を伸ばす
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
2人の会話が終わるまで少し開いてるドアに顔を覗かせて様子をみていると 2人の会話は自然と加奈子の耳に入ってくる
少し開いていた部屋には 飲み会で酔っているせいかベロンベロンになりながら椅子にもたれている正と そんな正を褒めあげる陽子の2人がいた
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
渡辺 正
渡辺 正
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子は、会話の内容に興味をもち 聞き耳をたて続ける
渡辺 正
渡辺 正
渡辺 正
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
渡辺 正
渡辺 正
朝比奈 陽子
正の有無をきく前に正の後ろへいき 日々の疲れで溜まって固くなった肩を揉みほぐし始める
朝比奈 陽子
渡辺 正
陽子は正がどんなマッサージを求めていたのか見切っていながらも肩をもみほぐしながら 正の死角にいる陽子は不気味な笑みを浮かべて口を開く
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子はふと、陽子も違う役員ながら一時期カイクラ開発に携わっていたことに気づく
楠木 加奈子
加奈子は続けて会話をドア越しに聞く
渡辺 正
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
渡辺 正
2人は暗がりの業務室の中 嘲笑う
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
渡辺 正
ドコンッ
正が駄々をこねていると扉の辺りで物音がなると 2人はピクリと体を震わす
渡辺 正
渡辺 正
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
陽子はそういうと、恐る恐る扉の方へ向かう
ついに、扉の前に立つと少し人が覗けるぐらいの隙間が開いている事に気づく
そして、少し開いていた扉を押す
ギギー
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
そこには人影はなくただストンと乱暴に落とされたままの鞄が転げ落ちていた
カツッ カツッ カツッ
楠木 加奈子
加奈子は、鞄を放り投げ今起こっていることから逃げるようにその場から去っていく
コツコツコツとヒールの音を耳にしながら、加奈子すらわからないどこかへ向かっていく
ただ、一つわかることだとしたら もっと、もっと走りたいってことだ……。
無心に、自分の全体力を使い切って、頭が真っ白になるまで息を切らして走り続けたい。
理由もなく走り続けていると ふと、さっきの出来事が頭をよぎる
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
朝比奈 陽子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子は今一度カイクラがなぜサー終したのかを振り返ると 今いる自分の状況を理解し、罪悪感や言葉では表せない感情がグチャグチャと加奈子の中で渦巻き目に涙が溜まっていく
そんな中、コツコツコツとヒールの音を響かせながら走っていた足は止まり 加奈子も知らない目的地に辿り着く……
ギギー
小柄な体で大きな分厚い扉を開けると 春の風が加奈子を包む
息を切らし辺りを見渡しながら自分の居場所を確認する
そこは、見通しの良い屋上。
楠木 加奈子
ガタッ
走って階段を駆け上がってきた加奈子の体は数分前から限界をむかえていて唐突にその疲れが押し寄せてきてフェンスに体の全体中をのせ、もたれる
目眩が押し寄せる中、いつも以上に光輝いている大きな丸い月を眺める
楠木 加奈子
楠木 加奈子
大きな月を眺めていると不思議とごちゃごちゃとしていた感情が綺麗にまとまり加奈子なりの答えがでる
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子が考え抜いた結果、 出た答えはサー終を受けとめることだった……。
だが、それはそれ これはこれ………
加奈子の今の立場は、今や普通のカイクラオタクではない。
カイクラの開発業者でありながらカイクラを倒産させた真犯人でもある会社の社員だ
受けとめるだけでは終われない。
加奈子はそう答えを出すと自らフェンスをよじ登りフェンスの裏側へ行く
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
楠木 加奈子
加奈子はカイクラをもっと高画質でプレイする為に今朝買った新型のスマートフォンをポケットから取り出すと アルバムを開きとある画像をスマホに映すとそれを胸に当てる
とある画像とは、そう…
加奈子のイチオシカプの
れおみうのスチルだ
楠木 加奈子
楠木 加奈子
サービス終了すればいい。
ドサッ。