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はい!

早速書いていこうと思います

今後は皆様に小説のみを楽しんで頂くため、主は割り込みません

何かあればコメ欄の方へ書くので、確認して貰えれば嬉しいです♬

それでは、

どうぞ!

中原 中也

…ん…

寝具に横になる、一人の少年。

中原中也。14歳。

カーテンの隙間から差す陽光に目を細める。

太宰 治

あ…起きた?

白衣を着た痩身の男が中也の方を向く。

中也が目覚めた場所は、彼の通う学園の保健室。

中原 中也

太宰…教諭…

太宰治、学園の養護教諭。

全身包帯ぐるぐるの、悪く云えば変人だ。

中也は、よくこの保健室で不足した睡眠を補って居た。

理由は彼の仕事事情に在るが。

中原 中也

今…何時です?

太宰 治

えっと…10時45分

太宰が答えた瞬間、キーンコーン…と鐘が鳴り出した。

中原 中也

二時間目…終わったんですね…

太宰 治

うん。今日は中原君、結構寝てたねぇ

太宰 治

三時間目の授業は?

中原 中也

っと…確か…

中原 中也

…っ家庭科!

叫ぶと同時、中也が寝具から飛び起きる。

中原 中也

拙い…家庭は前回4だったのに…!

太宰 治

え…?嗚呼。オール5、それで逃したんだっけ?

中原 中也

はい…だから今季は巻き替えさねェと…

話し乍ら中也は荷物を纏め始める。その時、机に乗って居たファイルの山に腕が当たり、ドサッと紙が散らかった。

中原 中也

すっ…すみませ…!

太宰 治

あー…大丈夫、此処は私が片付けて置くから。中原君は髪だけ整えて行って

寝癖ついてる、と云いながら太宰は机の中の櫛を中也へ投げ渡した。

中原 中也

ありがとうございます…

左側の、崩れた髪を再び後ろへ回し、荷物を持って保健室を飛び出た。

太宰 治

全く…そそっかしいなァ…

その背を、太宰は困り顔で見送るのだった。

中也は、秀でた身体能力で階段を駆け上がっていく。

中原 中也

(家庭科の教科書とノートは鞄の中にある…後は被服室に滑り込むだけ…)

廊下を全速力で走り、ガヤガヤと級友の声の聞こえる教室を其の眼が捉えた。

ガチャッ!…バタン

残り一分。ギリギリ開始に間に合った。自席へと着席する。

中原 中也

ゼェ…ハ…

荒い息を吐く中也に、隣の少年が話しかける。

奈良田(モブ)

大丈夫か?中也、お前が慌てるなんて珍しいじゃねぇか

中原 中也

嗚呼…太宰教諭が起こしてくんなかった…

おいおい、と奈良田が溜息を吐く。

ふと、中也は自分の手に何かを握って居る事に気付いた。見ると、手には太宰から手渡された櫛が有った。

慌て過ぎて持って来て仕舞ったようだ。

中原 中也

(あー…後で返しに行かねぇと…)

授業開始の鐘が鳴り響いた。

中学生殺し屋は養護教諭に恋をした。  太中※学スト改変

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コメント

16

ユーザー

腐とかあんまり好きじゃないけどこの作品は好きです!

ユーザー

好きです!(突然の告白やめろ 俺もこの学校通いてぇ~

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