竜胆
竜胆
蘭
竜胆
蘭
蘭
そう言って、俺の頭を撫でてくる手。
竜胆
竜胆
蘭
蘭
竜胆
なんで兄ちゃんが知って……
俺は 三途への想いを 誰にも話したことはない。
だから、兄ちゃんが 知ってるはずないのに…。
蘭
蘭
竜胆
蘭
蘭
竜胆
やっぱ、兄ちゃんには 敵わねぇな…(笑)
蘭
蘭
……
竜胆
だって…
相手が兄ちゃんなら 無理じゃん…(笑)
蘭
俺の言葉で 俺を抱き締める力が
ぎゅぅぅ、っと強まった。
蘭
蘭
蘭
少し眉を顰めながら 声を荒らげて 言ってくる 兄。
竜胆
竜胆
竜胆
蘭
蘭
蘭
蘭
この言葉に 俺は どこか既視感を覚えた…
……そうだ。あの時の…
数十分前… (18話 参照)
三途
竜胆
竜胆
竜胆
そう 俺が論した時の言葉だ。
人には カッコつけてあんなこと 言っておいて
自分は まだなんもしてねぇじゃん…
……だっせ、(笑)
竜胆
竜胆
俺は 引き吊れた笑いを浮かべる。
蘭
竜胆
竜胆
竜胆
蘭
兄ちゃんの この言い方は俺には分かる。
竜胆
竜胆
蘭
竜胆
蘭
蘭
そういう兄は もういつもの調子に戻っていた。
蘭
蘭
竜胆
俺は この時、心から
兄ちゃんが " 灰谷蘭 " で良かった。
そう 改めて思えた。
それと同時に俺は
今すぐにでも 三途に この想いを打ち明けたくて仕方なくなった
竜胆
蘭
俺が今から 何をしに行くのか 察しのついた 兄ちゃんは
俺から離れようとする。
そんな兄ちゃんを 俺がもう一度 抱き寄せると 兄は
蘭
と 不思議そうな顔を浮かべている。
俺がなんで また抱き締め返したかって?
そんなの単純だ。
この人に 伝えたいことがあるから。
竜胆
竜胆
蘭
蘭
蘭
蘭
竜胆
そうもう一度 感謝を述べれば
俺は兄に 背を向け 玄関の方へ急ぎ足で向かった。
ガチャ…( 外に出る音 )
竜胆
竜胆
竜胆
俺は 三途が帰り道にするであろう 道を、ひたすら
走り回り、探し求める。
すると、遠くで さらッ、と靡く
ピンク色の髪。
見つけた……!!
俺はすぐさま 彼の元に行こうと、歩みを進めた。
コメント
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やばい、号泣案件、
ドッカーン(破裂しました)(墓)あの世に行ってきます…!